一人一台で変わる授業/ Chromebook を渡してみて
一人一台の端末を試験的に持ってもらっているのですが、今週あった出来事です。
ChromebookのスクリーンキャプチャとPhETを利用して、理論の解説動画を作るという課題を提示しました。
・事前知識として、ドキュメントの簡単な操作方法
・スクリーンキャプチャの仕方
・Chromebookを使ったクラスルームでの課題の提出方法
(PhETは何度か使っているので、特に説明はしていません)
について、指導しました。
その日のうちに、早速提出をしてくれた生徒がいました。
声だけですが、とてもしっかりとプレゼンしてくれています。
本人に聞いたら、うまく話せず、何度か撮り直しをしたそうです。どうやって説明しようかを考えて作ったそうです。
そうやって試行錯誤して主体的に学習をしてくれました。
これまでの学校では、きっと特別な学習活動の部類に入るのではないかと思います。
パソコン室でやる特別な時間
として。
これが特別な活動ではなく、自然にできるというのは、授業に仕方も変わってくるのではないかと思います。
そして、こういう課題を出したというのを、理科の担当の教員に話していました。
物理でも現象の理解度を図るためにも使えそうということで、その担当の先生にChromebookの画面録画の方法を教えたところ、2年生の実証クラスでスライド資料のプレゼンテーションに声を吹き込んだ動画の課題を出していました。
このクラスはスライド作りは、実習でも勉強しているのか、プレゼンの仕方もとても良かったです。
その課題をやったクラスの生徒に、どうだった?と聞いてみたら、
「たった2分の動画に2時間もかかっちゃいましたよ!」
と言っていました。
「あ、そんなに時間かかったんだ....。」
と聞いたら、
作った動画に納得が行かなくて、友達と作った動画を見せあって評価しあって何度も作り直したら2時間もかかってしまったということでした。
たまたま、その生徒たちだったから、やっただけだったかもしれません。
ただ、光の屈折についての課題だったそうですが、お互いで見せあったり考えあって勉強していたこと、その経験はとても尊いものだと思います。
それだけでもChromebookを貸して良かったなと思いました。
まだ貸したばかりで触りたてなので、興味本位でそれだけやったのかもしれませんが、自分たちで考えて学習に取り組む経験を一つでも積んでくれて良かったです。
こういうことは、当たり前にやっている学校がかなり増えているのではないかと思います。
ただ、これもやはり学校格差、地域格差、はたまた学級格差。
があると思います。
また、正式な事例紹介は、どこかで発表すると思います!
まだ2週間しか経ってないですけど、事例がたまりすぎて。
毎日当たり前に使っていると、報告しきれない量になると思います。
いろいろ動いているけど
一定数、ICTなんていらない!
と叫んでいる人たちがいますが。
ICTとか関係無いんだよなー笑
そういう人たちは30年後の今の子どもたちの未来の責任を取ってくれません。
学校の先生が勉強して、授業のあり方、学びのあり方を研究し続けないことには。
そのために勉強したい先生がいれば、お手伝いします。
理念や哲学を掲げ、それを実行できる人はとても少ないと思います。
ボクは、ここ1,2年、生徒の学びを真剣に考えている先生たちに出会い、話を聞いて、自分なりの考えを持ったり、努力しようと思いました。
まだまだ追いついていないですけど、肩を並べられるように、まずはがんばります。
全く関係ないですけど、今朝たまたま観た動画です。
講演している松下幸之助さんを観るのは初めてでした!笑
何かと0から1を作るのは大変だと思います。学校はどこも似たような問題課題に対応していると思います。それなのに、先生って自分だけで頑張ろうとするんですよね。ボクの資料やnoteが1になって、学校ごとの現状に合わせてカスタムしていただければと思います‼️