第3章 課題中心型インストラクションの原理
こんにちは、やまおかです。ID関連書籍を五月雨でつまみ読みしています。
去年の春先、コロナが流行りだし学校が休校になったり、大学の授業がオンラインになったりの状況で、この書籍が初夏に発刊されました。ID本にしては部数が伸びたのではないでしょうか。
IT系(プログラミング)研修の講師や研修設計と作成を担当している、私の視点で気になった所を書き留めたいと思います。
3章を読んでみて、気になった箇所をピックアップ
『学習者中心の教育パラダムの主な焦点の1つは、学習者中心の指導において内発的動機づけと協働を支持するために、現実社会の課題を学習の中心に据えることである。』
3章では、課題中心型のインストラクション(task-centered instruction:TCI)の説明がされています。
「純粋な」問題基盤型学習(PBL)は、構成主義的見解に基づく。
一方、TCIは、幾つかの教育学上の信念(belief?信条)に基づいている。
幾つかの教育学としてあげらえれているのは
・認知的情報処理論
・成人教育学
・運動学習
・認知的徒弟制
です。
また、PBL の目的として
・柔軟な知識
・深い理解
・問題解決スキル
・自己主導学習スキル
・効果的コラボレーション
・自己主導的動機づけの発達
を重視する
TCI の目的として
・効果的・効率的な学習
・現実的な文脈への知識の応用と転移
を重視すると記載されています。
上記から、私は PBL は、教育者は積極的な教育的介入は行わず、学習者が自主的に学習していくスタイル。やりかたを間違えると放任になってしまうちょっと危険な手法と捉えました。
一方、TCI は、学習者に対して、サポートやガイダンスを提供することで、効率的に目標に到達できるようにするとも記載があります。
息切れしたのでまた次回。