Making of 2019:偽・ブタと屋久島記!
2019:偽・ブタと屋久島記 完成記念記事掲載!
「Making of 2019:偽・ブタと屋久島記!」と意気込むような内容ではないです。「世間の人がみんなブログ記事をまとめて本を作ったりしたら面白そう」なので「本は簡単にできる!」と伝えたくて書きました。今回の「2019:偽・ブタと屋久島記」を読んで頂ければ「面白くなくてもいい」ということもご理解いただけると思います。
「自分の本を作ってみたい」人なら、お金を出しても買えない楽しい遊びが世の中にはあります。偉そうに書いてますが、本を作ることに関しては書くのも作るのも素人です。ただ、見よう見まねでやってみて楽しかったので、そのやり方を書かせていただきました。
文章について
旅行の帰り道にiPhoneのメモで書いたメモがベースになってます。その後MacbookAirのevernoteで書き足し。書くときはついついたくさんバージョンを作ってしまいます。evernoteはデータの管理が楽なので主にその用途で使ってます。Mac版は検索置き換えができないのでそこは不便なこともあります。
文字数は何も考えませんでした。自分でレイアウトも製本もするので、最終的な調整も自分でできるからです。今回の製本方法は全ページを切り離す(と4の倍数も関係なくなる)のでさらに気にする理由がないです。
情報的なものは後で確認するのが面倒なので最低限にしました。間違っていた時に何か言われるのが嫌だったのもあります。なのでガイドブック的な方向性は無しにしました。実用性が限りなく低くなるので、売れる可能性も低くなりますが、そもそも心配するほど売れることはないので問題ないです。
ですがどうしてもあったほうがいい情報はあります。ただ文章で情報をわかりやすく書く自信はない。なので地図で補強することにしました。これは大変だったのでやらなければよかったと後悔しています。note用と本用でサイズを調整するのも大変でした。
思いつくままに書いた後、つながるように足りない部分を書いていきました。書けるだけ書いたら、半端な部分やわかりずらいところを直し、うまくいかない部分はどんどん消して行きました。
書いてた時に気をつけていたのはこんなところです。
豚のイラストを挿絵に使っていますが、これは家人が描き散らす落書きで適当と思われるものを入れています。いくつかはオーダーしました。(転ぶブタとか)
本の形
次に体裁を探りました。文庫と同じA6版を考えていたのですが、センスがなくショボイ感じにしかならなくて困りました。なので、変形させて穴も開けてと、奇策で対処することにしました。これは1ページに書ける文字数も少なくなり、紙の無駄も増え手間もかかり、結果的にいい選択ではなかったかもしれません。出来上がったものは結構気に入っていますが、犠牲が大きすぎました。
紙面のレイアウト
紙面のデータは流し込みが楽そうだという理由でAdobe InDesignを使いました。仕事でイラレとフォトショップを使っており、似たようなもんだろと舐めていたら、InDesignはちょっと独特で使いずらかったです。覚えるのも面倒なので最低限の使い方しかしませんでした。それでも結構手間取りました。使えたら便利そうですが、便利に使えるまでが大変そう。
表紙や地図はイラレで作ってます。センスはないですが、これらを駆使していい感じに見えるように頑張りました。
プリントアウト
InDesignで作ったレイアウトをPDFにし書き出しプリントしています。プリントは知人の会社のレーザープリンターが立派だったので頼んで出させてもらいました。紙面をA6より小さくしたので、文字も相対的に小さくなり鮮明にプリントしないと見えずらいのです。これも奇策の弊害です。
普段は家のブラザーのレーザーライターFAX複合機でプリントしてます。
紙について
本文用の紙はザラザラとした質感のものを使っています。理由は過去に大量購入して家にたくさんあるからです。多少荒い紙の方が滲んだりしてニュアンスが出て、デザインの未熟さをごまかせる気がしています。表紙の紙は、東急ハンズと世界堂で何種類も買ってきて実際に試作品を作って選びました。ページ数の関係で分冊にした(これもA6より小さくしたことの弊害です)ので、対に見えて自然や木を思わせる色味の強く出た黄色と緑にしました。アウトドアレジャーという素材も意識しています。
印刷ができたら全ページをバラバラに切ってからページ順に並べました。昔はカッターで切っていましたが、文フリ(アンダーグラウンドシーン)なんかに参加する機会も増えたので裁断機を買いました。20ページくらいまではカッターで頑張ってました。もちろん裁断機を使った方が早く綺麗に切れます。
製本について
製本は「とじ太くん3000」という商品を使ってやってます。30ページくらいまではホチキスで中綴じをしていました。(中綴じの場合、ページ数は4の倍数で、プリントする時も面つけなどにコツがいります)枚数はホチキスの針の長さ次第なので40ページくらいが限界だったと思います。
「とじ太くん」は背中を鑞付け(とじ太くん専用ホットメルトを使います)する仕組みで、最大5cmくらいまでは綴じれるのでページ数の心配はなくなりました。今回は1冊6mmです。これで、一冊一冊糊づけ。
最後にまた裁断機で下(地)と横(小口)を切ります。上と下(天と地)は最悪切らなくても見栄えが悪いだけですが、横(小口、本のページの綴じてない方です)は切り揃えないと、すごくページをめくりずらくなります。これも30ページくらいならカッターでもいけます。
天を切らないのは、閉じる時に天を揃えているはずだからと、ただでさえ縦のサイズが狭くなっている(これもA6より小さくしたことの弊害です)のでできるなら残したいという強い想いからです。
以上。
これで完成です。
あんなにたくさんあったのに、まとめると少なく感じます。
一冊ならワードを使って家のプリンターで印刷。ホチキスで止めればすぐにでもできます。
それだけで、「自分の著作物」が世の中に現れます。意外と高揚感があるので、ブログや日記で文章を書き溜めている人にはぜひオススメします。