【知ってるだけで見方が変わる?】吃音者の頭の中

皆さん、吃音という言葉をご存知ですか?

吃音とは?

吃音(きつおん)とは、言葉を流暢に話すことができない症状のことで、症状の大小は千差万別ですが日本人の成人の約1%が吃音症と言われています。

難発タイプ(私はこれです)
頭の中では言いたい言葉が出ているのに、言葉が出ない。しばしば、言いたい言葉を違う言葉に変換して言いやすい言葉で発する。人によって言いにくい言葉が違う。また、言葉が発せなくても「考えているだけ」や、「ド忘れしているだけ」と見られることが多いため、周囲からは吃音者だと気づかれにくい。

・連発タイプ(小さい頃はこっちでした)

子供の頃になる人が多い。「お、お、お早うございます」のように、言葉の初めを連発することが多い。吃音者だとわかりやすい。

・伸発タイプ(会ったことないです。)

会ったこと無いので引用させていただき、説明割愛!(笑)

語の一部が伸びてしまう状態です。
例:「あした」→「あーーあーした」



以上、簡単に説明致しましたが、どのタイプであっても吃音者が
反射的に行うことがあります。それは

言葉の言い換え
です。

たとえば、「箸」と言いたいとしましょう。
けれど、吃音者は「箸」と言おうとして、どもろうとすると
無意識に「つかむやつ」「とるやつ」などと自分が言いやすい言葉で言い換えます。

他にも
要らないです⇒大丈夫です
よろしくお願いします⇒お願いします
スマホ⇒携帯
掛け布団⇒かけるやつ
など挙げればキリがありませんが、とにかく吃音者は毎日毎日言い換えを行っています。

しかも、元の言葉を言おうとして、言えないと心の中で分かった瞬間、違う言葉をさがす為にとんでもないスピードで頭が回転しているのが分かります。(吃音者は共感してくれるはず)

言い換えを頻繁に行っている弊害として、「えー」とか「あー」とかが増えてしまうので、吃音者はよく口下手に見られがちですが、実際はそんなことはなく、みんな頭の中では喋っているのです。(ここは本当にいつも悔しい)

では、どういう場面で吃音が出やすいのでしょう?

吃音が出やすい場面

・みんなの前で音読をしているとき
(読めて当たり前という雰囲気がとてつもなく不安になる)

・司会など決まった言葉を言うとき
(これもできて当たり前という雰囲気が怖い)

・言い換えができない言葉を言うとき
(名前や会社名)

・電話対応
(ラスボス。私は最強に嫌です。決まった言葉+言い換えれない+みんなに聞かれている)

とにかく、マニュアル通りにしゃべるのが怖いです。
だって出来て当たり前だと周りは思っているから。

吃音が出にくい、ごまかせる場面

・フリートーク
(言い換えし放題です。)

・一人言
(周りに誰もいないとやっぱり安心できるんですかね?)

・歌
(これはほんとに不思議で、歌の時には全く出ません。吃音者はカラオケや歌うのが好きな人が多いです。)

結局周りにどうして欲しいのか?

じゃあ、周りはどういう対応をしたらいいのか?ですが、個人的な結論は、吃音者かな?と思ったら

特別に何もしなくていいから、ただ、その人の個性として受け入れて欲しい。

もちろん、こんな綺麗事が通用しない場面があるのは事実です。それは別に誰が悪い訳でもありません。

でも、こんな綺麗事みたいな行動に救われる人がいるのもまた事実なのです。

まずは、吃音という症状を知ってもらい、その上で今後、もし吃音者に出会ったら、受け入れてあげて頂きたいです。

私もこの吃音を背負ってから、人の痛みが分かるような人間になったと思います。

吃音者の皆様へ

個人的に吃音者の心構えをまとめた記事を作成していますので、詳しくはこちらをご覧ください。

長々と語ってきました。最後まで読んでいただきありがとうございます。










サポートして頂いた8割をマーケティングと、よりよい記事の作成のため、勉強に使わせていただきます。2割を吃音のために使いたいのですが、どこか機関をご存じの方教えていただけると幸いです。