人生を4つのステージで考える
私は、これからのキャリアについて、いまの会社で何歳まで働こうかや、将来自分がどんな人生を歩んでいきたいかを考えるときに、人生を4つのステージで考えるようにしています。
これは人生論についての本を読む中で、いろんな方の意見を自分なりに消化し言語化したものです。
その4つのステージとは次の通りです。
・第1ステージ:学生としてのモラトリアム期
・第2ステージ:企業での社会貢献期
・第3ステージ:自分のやりたいことでお金を稼ぐ自己実現期
・第4ステージ:人生の総まとめの老後期
一般的には人生は、学生・勤労・老後の3ステージで語られることが多いですが、この「勤労」のステージを社会貢献期と自己実現期に分けることで、より幸せな日々を送ることができると考えています。
第1ステージ:学生としてのモラトリアム期
生まれてから就職するまでの期間です。
自分が好きなものは何だろうと考え、社会に出る準備をしていく時期です。
受験勉強や就職活動など、取り組まなければならないことや焦りを覚えることも多い時期ですが、それだけではなくではなく少しでも興味のあるものに首を突っ込んでみて欲しいと思っています。
この時期にしたいろいろな経験をすることが人生の深みになると思います。
最近は学生起業や就職準備のインターンが盛んですが、もしそれが将来への焦りからくるものであれば、ぜひ他の「あまり生産性がないもの」にも自分の時間を使ってほしいと思います。
もちろん本心から楽しいと思っているのであれば、それはぜひ続けるべきです。
第2ステージ:企業での社会貢献期
会社員として勤める期間です。
就職する22歳から40歳までの働き盛りな時期です。
会社という組織に所属をすることで、社会に貢献をしていきます。
もしかしたらあなたもこのステージにいるのではないでしょうか。
会社に所属するメリットは、チームの力で自分一人で働くよりも大きなインパクトを出せることだと思います。
もし自分で事業を始めた場合は、大きなプロジェクトや海外プロジェクトができるようになるまで相当長い時間がかかります。
でも企業に所属をしていれば、若手のうちからそれらのプロジェクトに参加をすることができます。
そのプロジェクトの中での自分の貢献割合はあまり大きくはないかもしれませんが、確かに自分の仕事が社会の役に立っているという実感を得ることができます。これはやはり大企業に所属する大きなアドバンテージだと思います。
一方で、組織の一員として働くことの窮屈さや、自分の本当のやりたいことができていないのではと思い悩む時期でもあります。
終身雇用が終わりつつあり、かつ社会の高度化による業務変革の速さや複雑さが増していくため、振り落とされないように変化に付いていくのに精いっぱいいになって疲弊をしてしまいます。
いろいろな方にお話を伺っても、若手も中堅もベテランもすべての人が将来に悩んでいるように感じます。
自分はもうこの会社で精いっぱい働いた、十分社会に対して貢献ができた、と思えたときに見えてくるのが第3のステージです。
第3ステージ:自分のやりたいことでお金を稼ぐ自己実現期
組織よりも自分のやりたいことを優先し、新しいことを始める時期です。
人によっては会社を飛び出して独立したり、別の会社に転職をします。
このステージは40歳から60歳くらいまでを想定しています。
第2ステージと第3ステージの移行時期を40歳ごろとしたのは、新しいことを始める気力と体力が残っている時期であるためです。
世間で活躍する人や私の身の回りの方を見渡しても、大体38~40歳にこのステージに移行している人が多い印象です。
第2ステージで培った経験・スキル・人脈を使って、自分のやりたいこと=ライフワークを仕事にしていきます。
第2ステージで社会のために仕事をしてきた分、このステージでは自分が心豊かになるための仕事を優先していきます。
会社の看板を下ろすことで、会社員の時よりも仕事の対象となる範囲はグッと狭くなりますが、その分深い関わり方ができるようになります。
社会全体への貢献ではなく、誰かの役に立っている感謝をしてもらっているということに喜びを感じ、活力を得ることができます。
第4ステージ:人生の総まとめの老後期
満足のいく最後を迎えるためにやり残したことをやりきる時期です。
第3ステージまで到達することができていれば、定年退職といった一律で区切られたリタイアではなく、自分の満足いくまで仕事を続けることができます。
趣味や旅行に時間を費やすもよし、ライフワークを細々とし続けるもよしです。いつまでも続けたいと思えることがあるのであれば、これ以上幸せなことはないと思います。
まとめ:自分の人生を自分で作る
働き方の多様性が進むことで、いろいろな選択をすることができるようになりました。その一方で多すぎる選択肢に悩むことも増えたように感じます。
私は、将来について考えるときに、今回ご紹介した4つのステージでこれからのキャリアを考えています。
もちろん、今の会社で第2ステージの終わりに差し掛かった時に、このまま残り続けたいと思えば残ることもできます。そう思えることはとても幸せなことだと思います。
そんな私も今年で31歳になり、第2ステージの折り返し地点を迎えました。兼業で立ち上げた株式会社わらいばは、自分自身の第3ステージに向けたアクションの一つです。
わらいばで大企業で働く方のチャレンジを応援しつつ、自分自身の将来についても見つめ直すことができればと思っています。
株式会社わらいばのHPはこちら
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