
なんだか連日食レポのようになっているけど、懐かしい話もてんこ盛りで
今朝もまた、都内某人気揚げ物定食屋さんに並ぶのだ。こことの出会いは、1989年。この年の春転職し、近くのオフィスに通うようになった。当時も今も、その人気ぶりは変わらない。
名物のコロッケをはじめ、メンチカツ・ハムカツ・とんかつなど客の舌を魅了し続けている。初めて出会った頃は、スーパーフレンドリーなおじさん・おばさんと、当時新婚だった娘さんが店を切り盛りしていた。味はもちろん、おじさんとおばさんの人柄にも惹かれて、足繁く通うファンが多かった。
おばさんはいつも「お兄ちゃん、ご飯おかわりはどう?遠慮しないでたくさん食べてね」と言いながら、コロッケを一つおまけにくれるのだった。おじさんも元気もりもりの人で、ここに来ると腹も胸もいっぱいに満たされるのだった。
渡米して20年余り経ち7-8年前超久しぶりに訪ねてみると、おばさんの姿はなかった。28年前新婚バリバリだった25くらいの娘さんは、いい感じの女将さんになっていた。
20年以上アメリカに住んでいると言うと、昔ご主人の駐在でアメリカのオハイオ州に住んだ経験のある娘さんとアメリカ話で盛り上がった。
おじさんはご健在で、その大きな声と満面の笑みは変わっていなかった。おばさんの話は、こちらからすることはなかった。
娘さんは若い頃元気はつらつキャピキャピガールだったが、40代になりしっとりした元気な女将さんになっていた。
やがて運ばれてきたミックス定食を平らげ帰路につく頃、昔味わっていた暖かい気持ちが込み上げてきた。