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4th of Julyといえば独立記念日なのだ

日本ではすでに5日になっているが、先ほどまでアメリカの独立記念日、俗にいう4th of Julyだった。

最近はこの時期日本にいることが多いが、昔は毎年花火を見に行っていた。ニューヨークの花火はテレビで生中継され全米で最も有名だが、どんな小さな町や村でも花火大会がある。

ニューヨークに住んでいるとき2回見に行ったことがある。最初は川沿いのよく見えるスポットを求めて行ったが、トンデモナイ人混みで二度と行かないと心に誓った。で、翌年は同じ大学院に通う日本人留学生が、花火が真ん前に見えるアパートに引っ越したため、その特等席から観賞した。

この頃の北米はサマータイム中なので、日没は8:30頃というところが多い。すると真っ暗になるのは大体9:00近くなので、9時過ぎにあちらこちらで「ドカーン💥」の音が響きわたる。その音がきこえてくる方角で「あ、今(隣り町の)リビングストンで始まった」「うちはもう終わったのにメープルウッドはまだやってんなー」と、各地花火事情が手に取るようにわかる。

打ち上げ場所は各市町村の一番大きな公園などが多い。わが町は、広大な敷地を持つ地元の高校のグラウンドで行う。町民は人工芝の上にマット持参で寝転ぶか、椅子を持ってきて座るなどして、約30分ほどのショーを楽しむ。

場所取りのためほとんどの家族が早めに来て待っている。そうするとどこからともなく闇夜に光る蛍光おもちゃを売る業者が現れ、小さな子供の親は買わされてしまう。

子供たちは学校の友人たちと現場で落ち合い遊び始めるのだが、それも飽きてくると好きな女の子を追いかけるなど徘徊する。そうこうしていると日が暮れ、いよいよ真打ち登場となる。

最近行ってないけど、国家斉唱があったような気がする。「皆さん、ようこそ第◯◯会Millburn花火大会へ!」とかなんとか言うと、そのMCの背後にドッカーン💥と花火が上がり、スタートする。

初めて参加したとき「どんくさいアメリカのことだ、日本の花火🎇の10分の1くらいのクオリティだろう」とたかを括っていたが、どうしてどうして、想像以上の仕掛け花火もあって驚いた。アメリカの花火職人とは一体どういう人物なのか気になるところだ。

余談だが、梅雨のないアメリカはこの時期が一番暑い。20年ほど前強烈な熱波に襲われ、昼間40℃・日が沈んでも35℃以上という独立記念日があった。太陽熱ではなく、熱い空気が流れてきて外に立っていられないほどのアツイ。汗だくになって花火から帰ってきたことを思い出す。

花火会場はカントリーの愛国ソングものばかりで、耳にタコができ、一週間は脳から離れない。あの曲が流れてくると4th of Julyを想起するパブロフの犬になってしまう。

来年はどこでこの日を迎えるだろう。

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