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年末になるとカタログDMのゲリラ攻撃にさらされるアメリカ

感謝祭が終わるとアメリカは正式に年末モードに突入する。数年前まで「赤字を黒字に変える」という意味のブラックフライデーは感謝祭翌日金曜日から始まっていた。

ところがいつの頃からか誰かがフライング気味に「もうブラックフライデー始めてるよ」とやったものだから、スタートがどんどん早くなり、今年などは11月初旬からやっている。

というわけで、すでにブラック「フライデー」ではなくなっているが、名称はそのままなのだ。

そして毎日数冊ずつ届くカタログの山。決して裕福ではないわが家の事情にお構いなしのDMのゲリラ攻撃だ。

「わかったけん、こらえてつかあさい」と言いたくなるほど容赦ない。週に20冊以上は届く。大半はアパレル関連だが、スイーツ系や日本向けのお歳暮・冬のギフト系も攻撃が凄まじい。

いつもお世話になっているアメリカの知人家族にはわりと高級なギフトをクリスマスに贈っている。年に一回しか買わない高級アパレル企業も「タイちゃん、今年も買ってね〜」と必ず高級商品カタログを送りつけてくる。割引クーポン付きで。

彼らのデータベースには「年に一度しか買わない顧客リスト」としてしっかりインプットされているのだろう。ご苦労さまです😉

そんなことを言いながら「あれ、日本に贈るギフト用カタログ、まだ来てないか?」などとちょっと期待していることも告白しておこう。

ちょっと前までは感謝祭明け金曜朝5:00とかに始まるバーゲンに徹夜で並ぶ客が多くいて、ニュースになったものだ。開店と同時になだれのように客が押し入り、ドミノ倒しで死者が出たこともあった。

新年初売りを楽しみにしていた日本人に、どこか似ている。今では11月初旬からネットでブラックフライデーセールが始まるので、そういう風習も懐かしいものになった。

アメリカに来て28年。年末セールもずいぶん様変わりしたが、この昔ながらの「カタログ送って、あとはお待ちしてます」的なオールドスクールなDMもまた風情があっていいのかもしれない。

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