凄い邦画予告編。インパクト勝負の首根っこ掴んで振り向かす予告編4選。
ある日、SNSでこんな声を目にしました。「邦画の予告は見ててキツイ」。
まあ、わかるような。。テレビのワイプやテロップみたいに演出過剰、それが時に滑ったりクドく見えるというのがあるのかなと分析します。
1回目の緊急事態宣言中。昔の劇場予告編をYouTubeで漁っていました。それで昔はもっとシンプル、画力だけで見せる予告が多いなと思いました。
余計なものを入れずに、画の力だけで見せる。
観客の心を掴むのではなく、首根っこ持って振り向かせる
そんな、派手な予告編。見た後で本編見ようと乗せられたいと思わせる、私的に凄いと思った予告編がありましたので、いくつか紹介します。
ガメラ2 レギオン襲来(1996年)
ゴジラの新作が続々制作の一方、復活が望まれるガメラからこの作品。
1分30秒辺りから黒バック白フォントの文字アップが連続。最後は苦しむガメラの絶叫で「’96年夏 日本崩壊」。
あの「水曜どうでしょう」の予告はこれをもとに作られた程の「見たい!」と思わせる予告編です。
「シン・ゴジラ」(2016年)
対するゴジラ作品は最近の「シン・ゴジラ」を。平成ゴジラシリーズの「破壊神降臨」とあのテーマ曲も良いですが、鷺巣詩郎氏の音楽に尽きます。
絶望感と崇高さがピッタリだし、台詞がない予告を見るだけで過去最凶のゴジラが来たと戦慄し、実際に見てさらに絶望する感情を味わえます。
「いつかギラギラする日」(1992年)
特撮が2本続いたので次はこちらを。これは凄いですよ。
萩原健一扮する強盗が主人公。彼を裏切ったロッカーの木村一八とキチ、、いやキチョウ(貴重)な女性戦闘キャラの荻野目慶子のバカップルとの北海道を舞台にした逃走劇。
冒頭に表示される以下のメッセージ。
人間は完全に自由でない限り夜ごと夢を見続けるだろう
ポール・二ザン
「本編関係あるのか」と言われたら「さあ?」としか言えないですが、何だか良く分からないけど、知的な言葉から始まり、爆発、銃弾、カーチェイスのオンパレード。最後はショーケンの絶叫車ダイブで締め。
「この時の日本、金あったんだな」と感じさせる内容です。
「DEAD OR ALIVE 犯罪者」(1999年)
これでも必要最低限のシーンしか載せていない。まだ半分も出していないながら、ヤバい作品とわかります。
「見て、驚け」という言葉と三池崇史監督の「日本映画界のテポドンミサイル」というキャッチコピーはある意味正解。
総括
挙げた4本を再見すると、
①強烈な画
②台詞・ナレーションは少な目
③画面一杯のゴシック体
④音楽のみ
が共通点でシンプルな内容という気付きがありました。
全部アクション映画だからというのもあるのでしょうが、他のジャンルならどう魅せるかも、また宣伝マンの腕の見せ所という感じでしょうか。
また今度は洋画の予告も見てみます。
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