少女の神性 【オリジナルイラスト】
少女の神性
幼少から当たり前に感じられた神秘は、少女が外の世界との関わりを密接にするたびその美しさを欠いてゆく。
空を見上げた時の安心感は釈然としない孤独感に変わり、
道端に咲く花を見つけた時の高揚感はいつしか充足感の不足を色濃くしていった。
夜空に輝く星々を、まるで自分の為に用意された舞台装置か魔法陣のようだと思えていたあの頃、怖いモノなど何もなかった。
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社会を知るたび怖くなり、人を知るたび嫌悪した。
世界を知るたび絶望し、この世に希望はないのだと悟った気にな