![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124337736/rectangle_large_type_2_a0db90b9e3a59d7a62d1b4727da0a576.png?width=1200)
SNMPの拡張MIB定義のためのSMI超入門
拡張MIBを定義するためはSMI(Structure of Management Info)ということも知る必要があります。この説明です。
SMIとは
管理情報構造(SMI)は、SNMPにおけるMIB定義やPDU、メッセージ定義のための基本的なASN.1定義を行うASN.1のモジュールです。SMIで定義する内容は次のようなものです。
①MIB定義に必要な、オブジェクト識別子(OBJECT IDENTIFIER)のツリー構造
②MIB定義に必要なマクロ
③MIB定義などに必要な、拡張データタイプ
現在標準化されているSMIには、SMIv1とSMIv2の二種類があります。1993年以降は、SMIv2を用いて定義することが標準的です。SMIv1は、過去の定義のためだけに残されています。新しく定義するMIBは、SMIv2を使うべきです。古いSNMPマネージャでは、SMIv2形式に対応していないものがありましたが(2004年の現在では、皆無だと思います。)、SMIv2で定義すれば、MIBコンパイラなどの機能によって、SMIv1に自動変換することができます。逆方向の変換は、情報が不足するので、自動変換はできません。手動編集が必要となります。
SNMPv3 のためにSMIv3があると思うかもしれませんが、ありません。
SNMPv3もSMIv2を利用します。
ここから先は
12,960字
/
8画像
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14333815/profile_ee1accba5615957e5029db85d57fdb0a.jpg?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
SNMPの仕様について解説した本やサイトは、沢山あると思います。
独自の拡張MIBを自分で設計してMIBファイルやエージェントを作る方法を解説した教科書はないと思います。
実践SNMP教科書 復刻版
500円
20年近く前に書いた「実践SNMP教科書」を現在でも通用する部分だけ書き直して復刻するマガジンです。最近MIBの設計で困っている人に遭遇し…
開発のための諸経費(機材、Appleの開発者、サーバー運用)に利用します。 ソフトウェアのマニュアルをnoteの記事で提供しています。 サポートによりnoteの運営にも貢献できるのでよろしくお願います。