【マスコミに物申す】2024年の印象に残ったトピックを独断で振り返る
今年は元旦の石川・能登半島大地震から始まった年でした。この地震による被害対策については1年たった現在も継続中。ここで問題だったのが、県や政府の対応の遅さ、そしてマスコミやネットメディアの対応でした。いつもこうした災害に対してマスコミは、対応が遅いとか誰が何をしていないとかマイナスの報道がメイン。だから我々の印象は大地震の被害の話よりも政府の対応が遅かったという印象だけが残っています。能登を支援しようなどの調査情報や支援活動をもっと取材報道すれば色々な動きがもっと見えてくると思います。
つづいて今年1年を通して問題となる「自民党の裏金問題」で逮捕者まで出る騒ぎになりました。
因みにこの裏金問題を世に訴えたきっかけは神戸学院大学教授の上脇博之氏であり、このことを取り上げたのは共産党の赤旗であることはあまり知られていません。
つまりマスコミはまったくの後付け報道であり、赤旗で取り上げたことがきっかけだったとはほとんど紹介されていません。なのでマスコミが取り上げて発覚したとは限らないということを改めて確認する必要があります。
そして今年を代表するスポーツの話題は、大谷翔平まわり全般。その最初の話題が昨年末の大谷ドジャース移籍に続いて3月に報道された元通訳の水原一平氏の解雇、そして逮捕でした。今から考えるとこうした不幸な出来事が起きる中で、よくぞ大谷翔平氏は前人未到の記録を打ち立ててくれました。しかしながら大谷翔平におけるマスコミ対応はあまり良いものではなかったのをみなさまはご存知ですか?
安易な自邸報道で、未だに本人への独自取材などが制限されているそうですが、こうしたことは大谷氏のようなスーパースターに限らず、犯罪者や容疑者などへの不当なプライバシー侵害についても、ほとんど週刊誌的な立場と変わらない取り上げ方をしています。テレビ・マスコミがどんどん週刊誌に近づいている。廃刊となった「噂の真相」と今のテレビ報道はほぼ同レベルと言ってもよいくらいになっているのが残念でなりません。
立て続けに起きていた近隣諸国の動き。これを日本のマスコミは大きく取り上げていたんでしょうか。年末におきた韓国ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領による「非常戒厳」の発表は、まさしく4月の選挙が引き金となっています。
K-POPや韓国ドラマの世界的大ヒットで文化的にはとても仲良しになった日本と韓国ではないかと思うのですが、だからこそこうした国際的な問題をもっと真剣に取り上げ分析していく必要があると思います。韓国大統領の弾劾問題についで、台湾有事問題もとても身近にあることを、もっとマスコミは取り上げていくべきかと思います。
この夏には都知事選挙がありました。ここでも様々な問題が勃発しましたね。
小池氏は3選を果たしましたが、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が予想を超える支持を集めたり、立花孝志氏率いる「NHKから国民を守る党」が30人の立候補者を擁立し、立候補者の選挙ポスターの看板場所を一般販売するなどで大話題を巻き起こして今後の選挙ポスターのあり方などに問題を残しました。と報道したのはテレビ・マスコミですが、こうした働きで若者が選挙に興味を持ち始めたことは間違いなく、このことが後の兵庫県知事選挙にもつながっていくわけです。
以前にも書きましたが、兵庫・斎藤知事に関しては、テレビ・マスコミの取り上げ方に悪意があるとしか思えませんでした。一方的に「おねだり知事」といった話題を安易に取り上げ、それはまるで大谷翔平氏の新居を盗撮するかのような動きとまるで同じ。
結果、そういった事実はありませんでしたと「百条委員会」が発表してもなお、まだ疑惑を持って報道していたのはテレビ・マスコミなんです。
そして、アメリカ大統領選挙で当選確実をものにしたトランプ元大統領についても、日本のテレビ・マスコミは冷ややかでしたね。
トランプ氏の数々のスキャンダルについては堂々と取り上げるのに対し、大統領選挙でのトランプ氏の大勝については、半信半疑で、このあとまだなにかあるのではないかくらいの取り上げ方でした。
このことがさらに故安倍晋三元首相夫人の昭恵氏が、石破総理よりも先に、トランプ次期大統領夫妻と面会したとの報道につながっていきます。こちらも悪意ある報道でしたね。
ほかにもとどまることを知らないウクライナ情勢やイスラエルのパレスチナ攻撃が続く中、嬉しい話題では日本被団協がノーベル平和賞の授賞式で素晴らしい演説を披露されたり、パリ五輪での日本人メダルラッシュ、ドラマ・SHOGUN 将軍がエミー賞で作品賞受賞、2024年新語・流行語大賞に「不適切にもほどがある!」が大賞になるなど、いつにもまして多くの話題があった2024年。来年こそは、元マスコミ社員としても、うれしいマスコミ報道が紹介できることを期待しています。
参考:2024年 主要ニュース(kyodo)
https://imagelink.kyodonews.jp/top-news/2024/