霞ヶ関文学の香りから「Hello totalitarianism」という日はそう遠くはない

2022年9月24日 03:25

国葬儀という珍妙なコトバからは、霞ヶ関文学の香りがする。

コトバ遊びで取り繕おうとしている政府・政権与党とソコに群がる有象無象たちが、少なくない国民の声を無視しながら、国家が主催し、血税・国費を注ぎ込み、壮大な国の儀式として行う葬式ーー国葬儀（以下「国葬」とする）を強行しようとしている。

閣議決定だけで推し進め、議会の承認を得ることもせず、国葬の根拠法令が無いとの指摘には内閣府設置法を法的根拠と主張し、費用は別の用途として計上された予備費を充てる国葬に対して、私は強く反対する。

他にすべきことが多々あるなか、国葬を強行するのは、税金の使い道として間違っている。

それだけではない。国葬をしたいのなら、自民党は法案を通すために国会を招集し、衆参両院を賛成多数で占めればいいだけである。それさえすれば、最低限の大義名分が得られる。

しかし、法案を通す（強行採決というカタチになるだろうが）のに必要な数の力を持ちながら、国会で審議しないのは大義名分が持つチカラへの無理解だけではなく、国会議員として職務怠慢であり、国民と民主主義に対する傲慢である。
こういった、何でも閣議決定で済ませてしまおうというのは「国会での審議がTVで放送される」「国会議事録に残る」「答弁が面倒だから」という魂胆があるのではないかと思う。

「弔い」や「悼む」といった行為は、原始的な宗教行為のひとつだと思う。
故人を悼むという行為は、個々人が自分の意志で行うものであって、国家が国葬という形で国民に強いるべきものではない。

私は弔意や哀悼の意を表すことはあっても、「祈る」ことは私の宗旨に沿うものではないので「祈り」はしない。

それを国家が事実上の強要・強制をするのならば、信教の自由の侵害である。
また、宗教色を限りなく廃した無宗教形式とはいえ、国家が主催して故人を悼み弔うのであれば、それは国家による宗教行為であり、政教分離の原則に反する。

同調圧力の強い日本において、国葬・国家による宗教行為は、国家による故人の礼賛、賛美、美化の強要・強制になりかねない。その先にあるのは故人の神格化・個人崇拝である。

故人の神格化は、生前の言行と存在を神聖視するがゆえに、批判・批評を許さず、適切な評価ができない社会ーー全体主義国家へと行きつくだろう。
「Hello totalitarianism」という日はそう遠くはない。

最後に、有権者を指して「こんな人たち」と呼んだ政治家に対して、私は黙祷は捧げたくはない。

民主主義と基本的人権の尊重を憲法で定めた国で今もあるのならば、それぐらいの自由は保障されるべきだ。

#最後まで国葬に反対します
 #安倍晋三国葬強行は終わりの始まり
 #自民党政治を終わらせよう
 #totalitarianism

※この記事は、以下のTweetを加筆修正し転載したものです。

https://twitter.com/two_sea/status/1549603600631881728?t=E7I2NNR7S25DReF0Ati6yQ&s=19

https://twitter.com/two_sea/status/1548306439923306496?t=EpGX-TV1g8riZAkTvXIKHQ&s=19

https://twitter.com/two_sea/status/1548313824557551619?t=6wyaL0LSddReXokVHtUj3A&s=19