見出し画像

日本先勝、攻守に見せた「何とかする」力 女子ソフトボール日米対抗2024第1戦

2024.7.5 X投稿の再掲です。

虹色ソフトボールさんの「虹色トピック」に日米対抗第1戦の観戦記を寄稿しました。(2024.7.5)

試合前に話し込む(左から)切石結女(トヨタ)、炭谷遥香(ビックカメラ高崎)、坂本実桜(背中、日立)、三輪さくら(シオノギ)。W杯ファイナルで大きなカギを握るバッテリー陣。
試合前のホームラン競争に備え、上野由岐子(左、ビックカメラ高崎)に投げてもらって打撃練習する須藤志歩(右、豊田自動織機)。中溝優生とともに出場し、5スイング中2本だった。
ホームラン競争で5スイング全てホームランにしたジョセリン・アロ。オクラホマ大時代に4年間通算122本塁打のNCAA記録をつくった。試合では4打数無安打3三振だったが、第2戦は…。
二回2死二、三塁のピンチを切り抜け、納得の表情でベンチへ戻る切石結女(トヨタ)。我妻悠香の引退後、初めての国際大会に臨む。強化合宿で宇津木麗華監督から米国打者対策を仕込まれた。
2番手で登板した山下千世(豊田自動織機)。昨年に続く登板ながら緊張で走者を出したが、修正してピンチを切り抜けた。
五回無死一塁を併殺で切り抜けた後、4番ジョセリン・エリクソンの一塁ライナーを下山絵理(トヨタ)が好捕したのを見届けて笑顔の三輪さくら(左)。三塁の須藤志歩(右、豊田自動織機)もガッツポーズ。三輪は「左のホームラン打者が多いので」警戒して投げたという。昨年までトヨタに在籍し、今季はシオノギに移籍。両チームの選手、関係者から応援を受けて感謝していた。
六回1死一塁、ケンジー・ハンセンのボテボテの三塁ゴロを軽快にさばく須藤志歩(豊田自動織機)。遊撃の石川恭子(トヨタ)、二塁の川畑瞳(デンソー)、一塁の下山絵理(トヨタ)と、内野陣の手堅い守りも零封とサヨナラ勝ちにつながった。
七回に登板した鹿野愛音(タカギ北九州)。2死三塁となったところで後藤希友(トヨタ)への継投となったが、チームとしてW杯ファイナルをにらんだ策で、鹿野自身の投球は初代表らしい初々しさと思い切りが感じられ、まだ見たい投げっぷりだった。
七回2死三塁で再登板し、ジョセリン・アロを空振り三振に仕留めると、弾むようにベンチへ戻る後藤希友(トヨタ)。立ち上がりなどに課題を残したが、ひとまずエースの責任を果たした。
七回裏1死、チーム初安打となる右前打を放ち、一塁へ疾走する中川彩音(SGホールディングス)。サヨナラ勝ちへの口火を切った。
七回裏1死一塁、中川彩音(SGホールディングス)に続き4番・下山絵理(トヨタ)が中前打で続く。日本の打者は六回まで大振りが目立ったが、ここは腕をたたみ、センター返しでサヨナラのチャンスを広げた。これも4番の仕事。
七回裏1死二、三塁で代打に立った工藤環奈(ビックカメラ高崎)。粘った末にサヨナラの二塁内野安打を放った。「どんな形でもランナーを還したい」と打席に入ったという。緊張する場面でも表情に出さずに仕事をしてみせるのが、この打者のすごいところ。

いいなと思ったら応援しよう!