アンガーマネジメントと人の目
怒りが人生のプラスに向くことはたぶん少ない。
大概はマイナスの方向に向く。
だが生きていると怒りがこみ上げるシチュエーションが多々あるのは事実。
だから普段からこみ上げた怒りを流す訓練が必要なわけだ。
中学生のとき、ゲームセンターで格闘ゲームの対戦をして負けても平然としていた。
悔しい気持ちはもちろんあるが、ブチ切れるような怒りはこみ上げなかった。
それから十数年後、コースケが持ってきたストリートファイター4で初めてオンライン対戦をした。
負けた時、コントローラーをぶん投げたくなるぐらい腹が立った。
やったことのないゲームなので勝てるわけがないのだが、何もできずに殴られ続けるキャラを見たら自分自身を全否定されているような気分になった。
それから数年後、ストリートファイター5を購入。
同じようにオンライン対戦をしてみると、負けるとやっぱり腹が立った。
アーケードコントローラーをぶん投げたくなった。
ところがそのゲーム配信をしてみると、負けてもほとんど腹が立たなかった。
その理由は恐らく、人に見られているから。
車を運転するとき、ほとんどの人の性格が荒くなる。
渋滞に、通行人に、道をゆずったのに挨拶しない人に暴言を吐く。
その理由は、誰にも見られていないし聞かれてもいない空間にいるから。
ゲームも同じで、自分の部屋で一人でやっているとどうしても同じような状態になりやすい。
人に見られている状態なら同じ怒りが生じても抑えることができるだろう。
長年付き合っている人や仲の良い人、慣れ親しんだ環境にいる状態も怒りが生じやすい。
周りにいるのは、もはや他人ではないから。
『常に誰かに見られている』という状態は実は仕事をする上で効率が良い。
こんな自分を見られたら人は失望するだろうという気持ちだけで大人として仕事ができるはずだ。
僕のゲーム配信はアンガーマネジメントの一環です。
配信無しでもゲームの勝敗でイライラしなくなったら人間としてステージが上がったってことだろう。
うん、多分無理だな。
生じてしまった怒りはヘヴィメタルを演奏するときに有効利用させてもらおう。