お家を探そう!(7)【ナツキの視点】
いよいよ、メイと物件の内覧の日です。
駅に迎えにゆくと、メイはやや緊張の面持ちでいました。
なにか違う・・・・?
嬉しそうな笑顔と、その奥の心のざわつきは、感じましたが、その意味まではわかりませんでした。
実は、メイは、転校手続きのために、新しい住所を教えるようにと、今の学校から連絡が来ていたのです。
なので、転居先の住所を決めないといけないのです。
その話は聞いていました。
しかし、子をもたぬ僕には、そのプレッシャーはまったく想像できないものでした。
メイの面持ちの意味を、僕は本当の意味ではわかっていないまま、
のんきな僕は、ささいな違和感は持ちながらも、
メイにまた会えた喜びだけで、車をスタートしました。
その場所は駅からも近かったので、すぐに着きました。
ちかくに車を止め、2人で歩き、
僕は、メイと共に、その家の前に立ちました。
メイは感激していました。
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