今日こそ二人で(2)【ナツキの視点】
メイとのドライブはとても楽しいものでした。
もちろん、今日は僕の部屋に連れて行く訳ですから、いろいろ、そう、予定や段取りや、もくろみはあります。
でも、なによりもまず話したかったのです。
顔も名前も、そして人柄も相当知っているメイ。
でも、彼女として、人生のパートナーとして、
その立ち位置にいるメイと接した事がありません。
僕は、婚約破棄もしました。
離婚もしました。
同じ音の名前のめいにも、壮絶な失恋もしました。
手の握った時の感触から、まごうことなきツインレイ・ツインソウルとわかるメイですが、それがこの三次元でのパートナー、妻となるかは、また別なことです。
そして、僕自身も、メイのパートナー、夫となれるかは、わかりません。
情熱に浮かされただけの関係のもろさは、人生を通じて思い知っています。
時間が解決してくれる。
そんな事は無い事を、何十年もかけて知って来たから。
自分が相手に向き合うしかない。
そして、自分の感覚を素直に感じるしか無い。
学んだことを、体験してきたことをベースに、
相手と向き合って、
今度こそ、自分に本気で向き合って、
未知のツインレイ・ツインソウルの世界を生き切ってみたい。
なによりも、手をつなぐ事で感じられるような一体感を、メイとのすべての時間で感じてみたいと思っていたのです。
ずーっと、会話は続きました。
こういう時に景色が移り変わって行くドライブは、最高の話題提供です。
過去の体験。
今の思い。
未来への希望。
将来への夢。
それは楽しい時間でした。
メイの話の100%を理解できるわけではなかったです。
でも、違和感や無理感のない時間でした。
僕たちは、いろんな違いがあることを知りました。
でも、
生き方。
これは極めて似ている。
それは偶然ではなく、やはりツインの世界を彷彿させる奇跡を予感させるものでした。
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