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わたしはあなた(16)【ナツキの記憶】

不思議な

おかえり

と、

ただいま

の交換。


その後、僕は悟りました。


メイは僕のパートナーなんだ。

と。


おかしいですよね。
さっきまで。ほんの1時間前迄は友達だった。


でも、わかるのです。

メイは僕のパートナーなんだ。

と。


引かれる気持ちも、

恋も、

飛び越えて、

パートナーだと分かる。


これがどんなに奇妙なことか、わかるでしょうか?

僕はいまだかつて感じた事の無い、確信と、理解できないプロセスに呆然としていました。

どこが好きか、わからない。
どうして好きになったのか、わからない。

わかっているのは、

メイなんだ。

それだけです。

メイの身体から伝わる波動が、それを思い出させてくれているのです。


どのくらいメイを引き寄せていたでしょうか?

僕は、欲望を感じ始めていました。
もっとメイと触れ合いたい。愛し合いたいと。

でも、理性はアラートをあげます。

こんなことから始まっていいのか?
その上、彼女は人妻だぞ!?

そんな僕の葛藤を知ってか知らずか、メイは急に身体を引き、

次の瞬間、僕の胸に飛び込んできました。

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