一歩踏み出すこと⑤【メイの視点】
その日の夜。
私は夫に伝えました。
「ねえ、わたしたち、もうだめなんじゃない?」
すると
「別れる?うん、わかった」
と、夫。
えっ!そんなにあっさり!
と、内心ものすごくびっくりする私。
そこから話は色々発展します。
その日の夜は夜中まで話し合うことになります。
お互い、思うところが沢山ありました。
それを私たちは、お互いに全く伝えてこなかった。
今までやってこなかった分、
時に感情的になったり
ショックを受けたり
そして
やはり、子どもがいますから
揺れないわけにはいきません。
でもね、
夫がどれだけ揺れようとも
私の決心はどんどん固まっていくばかり。
揺るがないものになっていくのです。
その日はほとんど寝れませんでした。
お互い、消衰していました。
それでも、すぐ
離婚を承諾してもらえたのだから
凄いことだと思います。
そしてね、ナツキの話は一切出さなかったのです。
そこを伝えると
話の本筋がずれてしまう。
私たち夫婦は、別れる前に
お互いのパートナーとしてどうだったかと
そこを、しっかり話し合う必要があると思ったものですから。
それは、私にとってはとても辛いことでした。
まさか、インスピレーションに従って
離婚しますとは言えません。
やはり、お互いを否定することが始まりになってしまいます。
でもね、
私は、その彼のその私に合わなかった部分があったからこそ
今の私でいれたと思っています。
そこに感謝をしていると、何度か伝えました。
でも、
やはり今まですれ違っていただけに
私の話は、その時は、理解できなかったようです。
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