名探偵の生まれる夜
大正時代を舞台にした日常ミステリー。出てくる人たちは与謝野晶子、芥川龍之介、山下清、江戸川乱歩、野口英世、松井須磨子、国木田独歩、南方熊本、松下幸之助と一般常識でも知っている人たち(他の方々は自分の一般常識に入っていませんでした、すいません)明治時代の変革の時代から、世界情勢に合わせ混沌とした雰囲気の中にありながら、むしろそんな時代だからこそ、自分の考えに素直であったり、それに共感する事ができたりするのかな、と思った。どこまでが事実で、どのエピソードをもとにした創作なのかを判断するだけの知識を持っていないが、描かれた人物像は一般的なイメージに近いのかな。
相馬黒光という人は初めて知ったが、新宿中村屋のエピソードはお店にも出ていたので少し知っていたがそれをもとに創作されたところに江戸川乱歩を織り込んでくる所が面白い。
姉さま人形という言葉からどういうものかわかる人がどのくらいいるのだろう。というか、どんな人がこの本を手に取るのかな?
俺ら息子にとって、母ちゃんってのはいつまでもでけえ存在だ
元始、女性は実に太陽であった
読みやすく、それぞれの話が腑に落ちる内容で楽しめる本でした。
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