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ハンバーガーとは何か?
好きな食べ物を聞かれたら、ハンバーガーをあげるぐらいハンバーガーが好きなのだけれど、一般にハンバーガーと言われると、普通ファーストフードのハンバーガーを思い浮かべると思う。個人的に好きなのは、チェーン店ではなく、個人店で出されている、「リッチバーガー」「グルメバーガー」と言われるジャンル。一度足を踏み込まなければ、そんなジャンルがあることも知らないかもしれない。
ラーメンにインスタントからカップ麺、チェーン店、二郎系から家系、など様々な分類があるあるように、ハンバーガーにも色々ある。
チェーン店のバーガー、ホテルのバーガー、自動販売機で売られるバーガー、アメリカンなバーガー様々。この辺り、ちょっと踏み込むだけでもなかなか面白かったりする。
モンゴル帝国の西進に合わせて、ドイツに入ったあたりで馬肉が、牛肉にかわり、生食から焼かれるようになり、アメリカで丸パンに挟まれて、というのがざっくりとした流れ。出自は諸説あっても大きな流れがこれなのはほぼ共通した見解。日本には銀座にマクドナルドが出店したというのがインパクトが強いけれど、実際のところは戦後GHQが入ってきたタイミングですでに入ってきているし、チェーン店であればドムドムの方が先に開店していたりする。
アメリカ発祥のハンバーガーは、どちらかというと肉がメインな感じ。サシなどの脂を喜ぶ日本と違い、赤身の肉を食べるアメリカは赤みをひき肉にして焼く。薄い肉にのイメージがあるのはチェーン展開する時に、調理時間を短くするためにぐっと押し薄くして焼いた方が時間短縮できるかららしい。
なので、肉を食べるために、手が汚れないようにパンで挟んでいるというサンドイッチと同じ流れ。
が、個人的に好きなのは、食べた時にバンズとパティー、野菜のバランスが良く、口の中で調和するように作られた日本のハンバーガー。アメリカンなハンバーガーが、基本的に茶系なのに比べて、日本のバーガーは、バンズ、レタス、トマト、パティーが綺麗に積み重ねられている。
サーブ時には「これどうやって食べればいいの?」状態の高さになっている。これをバーガー袋に入れ、顎が外れないまでに広がる口のサイズを考えながら押し潰し、なるべく具材が全て口に入るように頬張る。
最初に感じるのはクランバンズの食感と甘味、そしてレタス、バリッとした食感、トマトの冷たさと少しの酸味。そのままチーズ、ベーコンの香りがきてから、熱々のパティーをヒールのバンズと共に噛みちぎる。そして口の中でそれらの具材とソースの様々な味を何度も噛みながら楽しむ。
このバランスは個人の好みに合わせてトッピングの選択が分かれるところ。肉を強くしたいのであれば、パティーを2枚に、スモーキーが好きであればベーコンを追加、辛いのが好みであれば、ハラペーニョかチリソースを選ぶ、コクを出したいのであれば、チェダーやゴーダ、ちょっとクセのあるゴルゴンゾーラといったチーズをトッピング、マイルドにしたければ、目玉焼きやアボガドを入れるとまた味が変わってくる。
日本人は普段から、ご飯とおかずを一緒に食べることで、口内調味をするのでこうした、様々な具材のバランスが取れたものを美味しく感じるのだと思う。
専門店となると、店舗も少なく、その扉を開くのはなかなかに勇気がいる。アメリカンな雰囲気の店構えも多く、値段も二千円近くになるので、かつてのリーズナブルなハンバーガーのイメージを持っている人ほど、扉を開きにくい。が、だからこそ、厳しいテーブルマナーもないし、口の周りをベタベタにして食べても、美味しく食べればOKなので、ぜひ自分の好みのお店を見つけて欲しいと思う。
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