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キーボード考察(2)
キーボードは沼と言われる。まあキーボードだから沼があるのではなく、沼はどこにでもあると思うけど。
物理的なキーは打鍵音だったり打鍵感だったりが気になる。
そしてキーの並び。オーソリニアだったり、アリス配列だったり、エルゴノミクスだったり。物理的な並びの話をしているが、ボタンのマッピングが回路だったのは昔の話、今はソフトウェアで割り当ての変更が可能。そこで出てくるのが論理配列。
通常あるのは QWERTY配列。ほとんどの人はこれで入力する。これは今売られているキーボードがこれだから。そしてタイピングを学ぼうとするとホームポジションをFとJキーに置いて左右の運指を覚えるようになる。これはピアノの練習のように数をこなしていくと、いつの間にか手が覚えていく。
ここからの分岐は、日本語を入力するときローマ字入力するか、かな入力をするか。アルファベット入力を覚えた人はローマ字入力に移行するのは苦ではないけれど、ふとキーボードを見たらひらがなが書いてある。つまり1打で1文字入力できることに気がつく。アルファベットも最初は、キーを見て覚えたのであれば、ひらがなも覚えてしまえば良いという流れ。
だけれど、そもそもこのキーの配置は人間工学的には全く最適化されていない。タイプライターの物理的な都合で作られていたものが連綿と使い続けられているに過ぎない。ゆえに、キー入力の多い人は体の方に支障が出てくる。これを改善しようと考えた人は多数。理論・理屈はネットを探すと色々あるけれど、実際にそれを使っている人はなかなか見ることはできない。
が、その新配列だけでタイピングコンテストをしているのがこれ。
普段動画を見ない自分でも、Noteの記事でこれを見つけたときは思わず見てしまった。
いや、論理配列が気になった時期はあった。が、それによる弊害を考えると躊躇してしまう。ここに出ている人たちは、配列を変えるだけでなく、さらに打ちにくいキー配置を変えている。
レイヤーという概念で同じキーに違う文字を割り当てるというのは、通常シフトキーで小文字を大文字にするという概念だけれど、そこに文字を割り当てるのも、理屈はわかるけれど、それを使って打つのはすごい。さらに昔と違って今のキーボードは複数のキー入力を認識してくれるので3つのキーを同時押しして半濁音を入力するといった発想に進化を感じる。
昔からローマ字入力とかな入力どちらが良いかという議論はあった。かな入力は1打鍵で1文字入力できるので早いという意見に対して、ローマ字は覚えるキーの数が少なくて良いという意見。どちらも、なるほどだけれど、速度の話になると、あるレベルを超えた人たちの領域の話だと思う。
さらにここで初めて見たのが kanchoku という入力。これはかな入力がカナ文字1に対してキーを割り当てているのに対して、2ストロークで漢字を割り当てるという発想。これはもう驚愕としかない。どの組み合わせにどの漢字が割り当てられているかを手が覚えているということ。
思考の速度で入力したいというのは夢だけれど、実際には脳で考えたことをローマ字なり、カナ文字なりに変換し、それを指に伝え、打鍵する。ある程度までゆくと、その時頭の中でどの指を押すかを考えることはない、手が覚えているから。結局人はどんな並びであっても順応するところがすごいと改めて思う。
思うのだけれど、この領域に行く人は、通常のキー入力を切り捨てる覚悟がある人だと思う。自分の環境だけで仕事できる人は問題ないけれど、会社で配給される機械を使う人は、どちらのキー配列も使えなければ仕事にならないことになる。この脳内スイッチの切り替えは、そう簡単にできることではないことは想像に難くない。
っていうの言い訳にしてまだ躊躇してるんですが・・・・
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