詐欺師をお友達登録してた親
父が詐欺にあった②
なんか気分が滅入って仕方ない。
詐欺師は家族関係にもヒビをいれていくものかもしれない。
ものすごい破壊力…
さて少し日が経ちましたが、前回の続きです。前回のnoteを一言で言うと「父が詐欺に遭った」ということです。
夜更けに被害を知ったので、急場の処理を実家最寄りの警察にお願いし、私は翌朝一番で実家へ行ったわけです。事情聴取の日に記録したものを素にして書いています。
堂々と電話をかけてくる詐欺野郎
昨夜に続き、刑事さんが実家に事情聴取に来てくれた。刑事さん2人と私達親子が、スマホを覗いているまさにその時に、堂々と電話してくる詐欺野郎。刑事さんの指示通り無視していたら5、6度連続で着信があった。その間私が着拒を試みるも、簡単に着拒できない。そもそも迷惑メールというアナウンスがない。あれ？父のスマホは安心スマホだったよな…
あれ？迷惑電話のアナウンスもないねえ…と刑事さんとも話す。
ちなみに↑詐欺野郎からの着信はイギリスから。
父は詐欺師を友達登録していた
びっくり！アホやな父…呆れすぎて次の言葉がでなかった。刑事さんも呆れていた。
友達登録できるくらいの余裕な精神状態でなぜ振り込んでしまうんだろう。いつもつまらん事を「大変だ！」と連絡してきて私をビビらせるくせに、なぜこんな時だけ黙っているのか。
これまで父の様な人はまさか騙されないと思っていた。
昨今の詐欺のニュースを聞いて「なーんでこんなもんに引っかかるんだ。引っかかった方がバカだ」と口の悪い父自身はそう言っていた。バカだなんて失礼なこと言っていたけど、この言葉が全部自分に返ってきた。さすがの父も今ペラッペラに薄くなっている。
自分はなんでもできると言って譲らない
人の話を聞かず、かぶせて話す
知ったかぶり、過信しすぎ
カアーッとする
今の技術に十分ついていっていると言って聞かない
悪意で書いているわけではない。事実常に父は自分を過信して、人に対してもこんな態度をとっている。刑事さんからの事情聴取の合間にも何かとこんな発言をして、刑事さんを引かせていた。ただ、側から聞いていて、ああ結局こんな感じだから煽られて騙されたんだと感じた。「まさか父が騙されるとは」と思っていた考えが大きな間違いだった。だから騙されたんだ。
詐欺グループは、この相手はどうやったら振り込むのかと、様子を探って来るそうだ。父の性格をよんで「あなたならできます」的に言われたと予想している(父は私にも警察にもまだ言ってないことがある。と思う)
恥ずかしいから誰にも言わないでくれと父は言っているが、「周囲の人に話して下さい」と言う刑事さんの言葉に従い、私は話しまくっている。安全面も考えて実家近くの親戚にもすぐ連絡した。
その後、友人知人にもこの件を話したが、詐欺相手に「あなた詐欺ね」と言って電話を切ったと言う親御さんも数人いた。世間の高齢者の多くは世間の啓発を受け止めている。
刑事さんを駐車場まで見送りに出た時、父のことをぼやいたら、「ありゃー大変だな」と言って苦笑された。そう、父は刑事さんから見ても「大変な人」なのだ。しかし父絡みの別件で少々困っていることもあったのでそれを相談することもできた。
「なんかありましたらいつでも連絡下さいね」と言ってくださった。この一言が有り難かった。決定的痛みを伴ったが良い勉強になった……なんて絶対思わない。詐欺グループめ良い人生おくれないぞ！
娘として冷たいようですが、父に対しては哀れみ心配と共に怒りや呆れの感情が続々わいて出て来ます。しかし私の家族は父が騙されることは不思議ではないという反応でした。そうなのか。過信せず私自身も気をつけねば…
この詐欺については実は進展もありました。実家の安全についても考えました。ザワついている心が落ち着いたら、また書きたいと思います
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