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ノエチとなっちゃん〜団地のふたり〜


NHKBSで放送されていた「団地のふたり」が最終回を迎えた

主人公はキョンキョン演じる野枝(=ノエチ)と小林聡美さん演じる奈津子(=なっちゃん)。ノエチは大学の非常勤講師で奈津子はイラストレーター。

55歳の二人は保育園からの幼なじみで同級生。お互い紆余曲折の人生を経て、今は実家の団地に住んでいる。この二人を中心に団地に住む「ご近所の皆さん」の日常が描かれている

話題のドラマなのであらすじは割愛するが、二人をとりまく世界は、とにかくあったかくて優しい。


「団地のふたり」はドラマを観る前から気になっていた本でもあった。しかしレビューを見ると「こんな世界は実際はない…」なんて言葉もあった。


こんな世界もある、と思う


このドラマの主人公はリアル55歳が抱えていそうな、面倒くさい荷物の重さが少し軽めだ。家族とか仕事とか暮らしとか。もちろん諸々問題も起こるが、それにしても周辺がとにかく優しい。


リアル55歳も面倒くさくて重い荷物を置けたなら、もっとゆるやかに穏やかに生きれるような気もする。実際こんな世界があったら素敵だと思うし、あるんだとも思う。


ノエチとなっちゃん、そして彼女らをとりまく高齢の親世代を見ていると、彼女らと同世代の私自身も子どもにかえったような錯覚に陥る。しかし我にかえる。これは55歳の話なんだ、なんて。


ふたりの魅力


お互いに対して、日常に対して、思うことがあってもなっちゃんのうちで「夕ご飯を一緒に食べればそれで幸せ」になるところが良いと思う。しかもご飯が抜群に美味しそう。

何より主人公達が頑張りすぎの痛いキラキラおばさんではないところが自然体で良い。(名取裕子さん演じる美しいシニアはそれはそれでとても素敵)


私にも「なっちゃん」という存在がいる


私にもなっちゃんのような友人がいる。大阪に住んでいた10代から現在まで心的に、物理的に近くにいる。今も関東の同市内に住んでいる。お互いの実家族含めて、もはや友人の域を越えて数十年だ。


ちなみになぜ私がノエチ目線なのかというと彼女はとてつもなくマイペースだからだ。彼女に言わせると私もひどくマイペースらしく、お互い時々カチンと来ている。それでも時間の合う時にそこら辺をブラブラしながら大阪弁でしゃべりまくると心も体もすっきりだ。


このドラマを観ていて、あれ?親兄弟意外でこんなに長く付き合えることは珍しいのかもしれない、と改めて思った。


私は今月55歳になる。彼女はすでに55歳になっている。少し先にうっすら老後が見えてきたからなのか、最近は「お互いが元気でいるために努力しよう」などと話し合うようになっている。



ドラマは最終回を迎えましたが、先日続編が出版されています。

「続編また団地のふたり」

Audibleになってほしいです。











 

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