見出し画像

20-01.ビジネスに”好奇心”が必要と考える理由

以前の投稿で、金儲けだけを目的とせず、”好奇心”に基づく取り組みの必要性を提起しましたが、後から読み返してみると、いくぶん唐突感があるように思えましたので補足したいと思います。

プロフィールでも触れているとおり、これまでEVや充電インフラの普及に関する活動に携わってきましたが、多くの企業では従来の基幹業務から離れた新規事業系と見なされる業務にあたります。

従来の業務と異なるアプローチや開発対象となるため、苦労が多いながらも様々な取り組みができる面では面白い活動となるはずと考えていました。
しかし、社内異動や転職先の経験でも、従事しているメンバの大半は楽しむどころか辛そうに仕事をしており、プロジェクトを閉じる際にようやく解放されたような印象を持つことばかりでした。

詳しくは、今後の投稿でも触れていこうと思いますが、以下のようなことから取り組む意義、意味を見いだせないのが原因と推察しています。

  • 新規事業に関心がない:大抵のケースでは、何らかの理由をつけて基幹事業の一部の組織やメンバを新規事業に転換させているようですが、メンバは基幹事業やその周辺業務を希望しており、そもそも関心がない取り組みである

  • 取り組む意義がわからない:新規の取り組みは大抵トップダウンとなるが、ロクに考えられず指示されるので取り組む意義も見えないし、甘い見立てで始めたので成果が出ないことがすぐに分かるが、それでもやめられない

  • やりたいことがやれない:上項克服のために、メンバがやりたいこと、やるべきことを自分たちで検討し、ボトムアップでの取り組みを志向することもある。しかし、その実現にはトップを説得しきる必要があるが、不確定要素を解消しきれないので最終的には拒絶される

結果、やりたくないことばかりやらされて疲弊してしまうのが日本の企業における”あるある”ではないかと思います。これ以外にも、新規事業であるにもかかわらず短期の利益を求められることなどもあり、益々やる気が出なくなる悪循環に陥っていると見受けられます。

企業人には、業務での利益創出やそれによる人事評価、昇進にやりがいを見出す方も多いと思いますが、必ずしもそうではない方もおられると考えています。

(基幹事業での昇進を諦めても)異動を希望した方や、自身の希望職種を求めて転職をされた方は、新規事業であってもやりがいを持って働けていると思います。新規事業では、大抵の業務では様々な事務処理や調整業務など、やりたいこととは程遠いことを多くこなさないといけませんが、やりがいを持っている方はそれらにも前向きに取り組めていると感じています。

そのようなやりがいに通じるのは、小難しい理路整然とした理屈ではなく、自分の嗜好や直感といった感性によるものではないでしょうか。それを私は、各人の感じる”おもしろさ”や”好奇心”ではないかと考えています。

上述のような、企業における新規事業の苦しい状況は容易には変えられないと思いますが、業務に対する自身の好奇心を呼び起こすことは可能ではないかと考えており、その具体化の一例として、別分野との相関、比喩として物理学とのアナロジーを示そうとしています。

このような、金儲けだけに依存しないやりがい創出の必要性は、自分の思い込みだけかと思っていましたが、フォローしていただいた方の投稿を拝見すると、近いご意見のものがあったことに勇気づけられましたので、参考として以下に紹介させていただきます。


いいなと思ったら応援しよう!