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香港大規模デモ直前④ 〜大規模デモへ 〜

2019. 6.16 10:30 a.m  集会を終えた人たちは皆、ある一方に向かって歩いて行きました。しかし私は、途中で皆さんの流れとは別の方向に向かいました。今回、デモの最終地点になるであろう立法会総合大楼に向かって。
少し歩くと目の前に巨大な建物が。それはとても近代的で対照的でした。

左の丸い建物が立法会総合ビル  


こちらの四角い建物は香港政府庁舎


大きな門に向かって歩いていくとそちらへの人通りは少なく、もちろん黒いTシャツを着た人達もいましたが、観光客らしき人もいたりしてやはりこの後、この周辺で大規模デモが起きそうな感じではありませんでした。
しかし立法会の建物の前を通り横を見ると救護用のコーナーがありました。準備は着々とされていました。

現在地


政府庁舎の前には救護用のスペースが準備されていました


そのまま進むと歩道橋のようになっており、目の前には金鐘駅。
この辺りはビジネスや金融の中心になっています。


「 金鐘駅 」



歩道橋から見た景色はこんな感じでした。
人はまばらで交通量もさほど多くない。


因みに右側が先ほどの警備がたくさんいた中国人民解放軍在香港駐留所。
奥の方にはバリケードが見えました。

皆さんは、この写真を見てこの数時間後にここがたくさんの人で溢れかえるのを想像できますか?


ここまでの様子を動画に纏めました。


そしてこの数時間後にはここにたくさんの人が続々と集まってきました。
現地メディアの動画でドローン撮影したものがわかりやすいのでこちらをリンクします。

すごい人数です。。


因みに今回のデモのルートをBBCがこのように纏めています。


主催者発表では9日のデモを大きく上回る200万人規模になりました。
一方で警察発表では33万8千人。何故このように差が出るのでしょう?
このような違いは今回に限らずですが…。

そこでロイター通信の興味深い記事を発見したのでご紹介します。


ふむふむという感じです。すごくわかりやすく纏まっています。
そしてこの記事の中の最後の言葉が印象的でした。

「実際の人数は、本当はそれほど重要ではない。市民が大挙して参加しているかどうかを感じられるかが大事だ。香港市民には非常に大きな力があり、それを誇りに思っている」
( ロイター:香港デモで食い違う参加者数、正しい推計値の求め方より)


最初に書いたように今回私はたまたまこの日に香港に滞在する事によりこのデモに関しても気になり、調べたりした感じです。
もし香港に行ってなかったらきっとそこまでは気にならなかったかもしれません。それは実際私たちの生活にどのくらい影響があるかわからないからです。日々のニュースはきっとそんな感じで捉えられていて、もちろんいろんなニュースに関心の高い方もいれば、日々目の前で起きている事で精一杯、そこまで気にしていられないよっていう方も多いと思います。
私自身もそうなので、それが良いとか悪いとかは思わないですし、知ったからといって何が出来るのかはわかりません。
 
だけど、何かのきっかけでこうして知ったり、そこから繋がることがあるかもしれない。

日々の情報は一方的に与えられるものばかりで、なんとなくそこに流されてしまったり、どこか偏った見方になってしまいます。
例えば今回のデモに関しても直前に日本で見ていたニュースではデモ隊と警察との衝突の様子が繰り返し流されて、私自身やはり行くのが少し怖いなと思っていました。
だけど、実際はそれは一面でしかなく、私が見た穏やかな場面もまたこのデモの一面でした。

だから、一部の情報だけを鵜呑みにしてはいけない。
物事にはいろんな面があるということを改めて感じたので、今回このように自分なりに纏めてみました。これは常日頃、私が5年ほど学んできたメディアリテラシーの授業で下村健一さんや堀潤さん達に教えていただいた事でもあり、今回はそれを実感した出来事でもありました。

なので、これからも私は私が見たものを一つの面としてお伝えしていけたらと思っています。

元NHKアナウンサーでジャーナリストの堀潤さんが運営する市民メディア「8bit News 」ではこうして誰もがそれぞれの目線で伝えたいことを発信することが出来るサイトになっています。
今回の記事もこちらに紹介していますので、合わせてご覧いただけたら。


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