TOKYO WOMEN'S FILM FESTIVAL

はじめましてTWFFです。私たちはジャンルやテーマを問わず女性(自認も含む)が製作した作品、もしくは「性や性別」をテーマにした作品(製作者の性別不問)を発表する市民メディア映像祭の運営を主な活動としています。こちらではそのメンバーが個々の想いを独自の視点で発信していきます。

TOKYO WOMEN'S FILM FESTIVAL

はじめましてTWFFです。私たちはジャンルやテーマを問わず女性(自認も含む)が製作した作品、もしくは「性や性別」をテーマにした作品(製作者の性別不問)を発表する市民メディア映像祭の運営を主な活動としています。こちらではそのメンバーが個々の想いを独自の視点で発信していきます。

マガジン

  • Yin & Yang 〜 日常の中の光と陰と 〜

    どんな人にも、どんな物事でも光があれば陰がある。 毎日たくさんのニュースが流れる中で、TWFFの城島めぐみが日常の中で感じた事や皆さんと共有したい出来事などを発信していきます。

  • road movie

    その日どこに泊まるのか。翌日どこへ向かうのか。何も決めずに思いつくままに旅した頃がありました。スマホのない時代のことです。 その感覚を思い出してTWFFの蔵原実花子が写真と言葉で綴ります。

  • 荷物をおろして

    • 2本

    荷物をおろして、映画を観たり、美術館に行ったり、本を読んだり、講座に出たり。“私”を通してみるあれこれ。HakuTomo

  • FINDING MY OWN VOICE

    TWFF・代表のディアス実和子が日々の中で見つけた「忘れたくない思い」を綴っていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

怒り…、もう沈黙はやめました。we can change

12/26に発売された文春の記事…年の瀬に衝撃が走りました。私たちのnoteの初投稿、今年最後の投稿…それぞれに重い気分で、でも最後は希望に繋がるように言葉を探しました。 ◼︎蔵原 実花子 私はDAYSJAPANフォトジャーナリズム大賞の審査会を映像にのこす仕事などで何度か広河さんにお会いしています。 重い事実に、いまの考えをうまく話せそうにはありません。 謝罪と役職解任を早期に文書で発表。仮に社会が納得して収束に向かったとしても、広河さんご自身に問いたい。それでいいの

    • 能登半島に建設予定だった原発

      *ヘッダー画像はAIにより生成されています はじめに。 この度、令和6年能登半島地震でお亡くなりになられた方々に、謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。また今も尚大変な状況に置かれている中、現地の1日でも早い復旧と復興を心よりお祈り申し上げます。 今回、令和6年能登半島地震が発災した時、現地の被害状況と共にやはり気になったのは原発でした。特に今回最大震度を観測したのが原発のある志賀町とのこと。 東京電力福島第一原子力発電所の

      • 於茂登 ーふるさとは今も基地のなかにあるー

        「こんな山の中に集落ができるのかと半信半疑だったさ」 96歳の喜友名朝徳さんは、昨日のことを思い出すようにそう言って笑った。  2月とはいえ、晴天の日の石垣島は暖かい。縁側から差し込む光が、朝徳さんの顔に刻まれたシワを、くっきりと照らしている。 荒野を拓く  1957年5月、朝徳さんは計画移民先遣隊の1人として、沖縄島から石垣島へと410キロの距離を渡って来た。船には、すぐに住めるようにと分解したトタンぶきの家屋をそのまま乗せていたという。入島後まず、先遣隊は教育長事

        • 「正しい主張が、これからもずっと守らなければならないものをちゃんと守れるように」 石垣島、それでも声を上げる〈後編 〉

          (前編より続く)  9月15日、那覇地方裁判所(福渡裕貴裁判長)にて「石垣市平得大俣地域への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票において投票することができる地位にあることの確認請求事件」(以下「当事者訴訟」と表記)第6回口頭弁論が行われました。  当事者訴訟の原告は、3名の石垣市民です。前裁判である義務付け訴訟に続き、石垣市住民投票を求める会の金城龍太郎さん、宮良麻奈美さん。そしてこの当事者訴訟から加わった川満起史さん。川満さんは、実施を求め署名した市民のひとりとして、声を

        • 固定された記事

        怒り…、もう沈黙はやめました。we can change

        マガジン

        • Yin & Yang 〜 日常の中の光と陰と 〜
          14本
        • road movie
          19本
        • 荷物をおろして
          2本
        • FINDING MY OWN VOICE
          3本

        記事

          「次に進むための、次に誰かに想いだったり仕組みをつなげていくための、大事な作業だと思っています」 石垣島、それでも声を上げる〈前編 〉

           2022年9月15日、那覇地方裁判所(福渡裕貴裁判長)にて「石垣市平得大俣地域への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票において投票することができる地位にあることの確認請求事件」(以下「当事者訴訟」と表記)第6回口頭弁論が行われました。 原告の1人、金城龍太郎さんの報告会でのお話を映像(約6分)でお伝えします。またその背景として、現在の裁判にいたる経緯を以下に記しました。石垣島の住民投票を求める市民運動は、そもそもどのような意図から生まれたものだったのでしょうか。 ■石

          「次に進むための、次に誰かに想いだったり仕組みをつなげていくための、大事な作業だと思っています」 石垣島、それでも声を上げる〈前編 〉

          彼の瞳が語っていたこと -エルサレム旧市街-

          ファインダーを通していなければ、その視線に耐えきれなかったろう 数秒ののちにシャッターを切って、その場を立ち去った 彼はそこに残る人で、わたしは立ち去る人だった 立ち去ることができる、人だった 2017年7月、初めてヨルダン川西岸地区を訪れた。 パレスチナを旅することに慣れた友人との、5日間ほどの滞在だった。 初日の朝。東エルサレムのバス停留所には、銃を持ったイスラエルの兵士と警察官が大勢いて、空気が張りつめていた。友人にとっても、これまで見たことのない状況で、前週にエル

          彼の瞳が語っていたこと -エルサレム旧市街-

          73年前の記憶をたどって 〜7歳の私が出逢った「衛生兵」〜

          「今まで身内にも詳しく話したことはなかったのよ。話せなかったの 」 バスを降りる時に、文子さん(仮名)はつぶやきました。この摩文仁に足を運ぶことも苦痛でありながら、昨年お姉さんが亡くなり、「自分もいつ最後になるかわからない」と意を決して、平和祈念公園行きのバスに乗ったということでした。 2018年6月23日、慰霊の日の朝のことです。 那覇の沖縄県庁から出発するシャトルバスは、平和の礎や戦没者追悼式に向かう人々で、すぐに満員になりました。 “ここ、いいですか?” 礼服姿の

          73年前の記憶をたどって 〜7歳の私が出逢った「衛生兵」〜

          観ました『82年生まれ キム・ジヨン』

          封切り日、初回に観ました。  エンドロールが終わり館内が明るくなった直後、後ろの席からコン・ユさんのファンと思しき女性ふたりの「男尊女卑の映画?」「そうみたいね」という会話が聞こえてきました。  私にとっては、映画にちらばめられた数々のジェンダーは(下記はほんの一部↓)  ・夫の実家へ帰省の朝、義母が台所に立つ音を聞いて慌てて起きる妻、朝寝坊する夫(そこでは息子)  ・子どもをお風呂に入れているときの夫の“手伝うよ”という態度・大事な会議に出席の前にみんなの飲み物を用

          観ました『82年生まれ キム・ジヨン』

          観ました 『パラサイト 半地下の家族』

          コロナ禍で休業中だった映画館が再開と聞いて、早速出かけました。  途中、息が詰まるくらいのドキドキと、悪意なく人を傷つけるセリフを聴きながら(キャンプを切り上げた夫婦が帰ってくるよ〜の辺りから)、「やっと映画館にこれた〜」というタイミングで、なんでこの映画を選んでしまったんだろうという思いが込み上げてきました。   でも観てよかった。  いろいろなものが繋がる感じがしました。  私が出会った “裕福(お金持ち)” をひけらかさないとても良い人たちと重なる坂の途中の家族(

          観ました 『パラサイト 半地下の家族』

          笑顔の裏にある涙。

          最近、すぐに心が堕ちてしまう。 目が覚めてから、今日はあれとあれとあれをやろう! そう心に決めて、野菜たっぷりの朝ごはんを食べたのにふとあるものを目にした途端、一気に心が沈んでしまうのです。 最近、とても笑顔の素敵な俳優さんが若くして亡くなりました。 真実はわからないですが、報道によると自ら命を絶ってしまったと。 彼が何故その道を選んでしまったのかはわからないけど、飛び交う情報の中 とても気がかりなことがあって、それを考える度に自分の中の辛い過去が蘇って気持ちがどんと堕ちて

          笑顔の裏にある涙。

          あれから1年。香港で何が起きたのか。

          2020年 6月30日 中国の全国人民代表大会(全人代)は「香港国家安全維持法案」を可決しました。それに伴い香港政府は本日7月1日にこの法案を可決する予定とのことです。 私が香港に行ってからちょうど一年が経ちました。 こちらのnoteでも当時のことを記載させて頂きましたがあれから香港の情勢は大きく変わっていきました。 あの時は平和的なデモだと思っていましたが、その後香港警察とデモ隊の衝突は日を重ねる毎、回を重ねる毎にどんどん激しくなっていきました。警察によるデモ隊への対抗

          あれから1年。香港で何が起きたのか。

          この島の人たちが本音で話せるように〜石垣島・ハルサーの闘わない闘い〜 ⑨

          いま、何が聴こえますか? 社会が脱皮しようとする音が、僕たちには聴こえてきています。(一同、拍手) はい、いいことを言いました。(一同、笑い) ー2019年9月。市への提訴の報告会を石垣島で行った時の、龍太郎さんの第一声だ。大署名運動会から一貫してこだわり続けた愛とユーモアは、法廷という次のステージでも健在だった。 11月、裁判は始まり、12月に第2回、年が明けて2月には第3回と口頭弁論は続いた。 そして2020年6月9日、新型コロナウイルスの影響で4月から延期となってい

          この島の人たちが本音で話せるように〜石垣島・ハルサーの闘わない闘い〜 ⑨

          この島の人たちが本音で話せるように〜石垣島・ハルサーの闘わない闘い〜 ⑧

          「“りゅうちゃ〜ん”とか、それがだんだん“りゅうた〜ん”ってなって。これはいい話だからって伝えてくれる時の安里さんの第一声です。あの時もそんな風に話がはじまりました」 訴訟に至った背景をたずねた。 龍太郎さんはその日のことをよく覚えているようだった。 家族と外で昼食をとり、その後は別々の用があって、ひとりで車に戻ろうと駐車場を歩いていた時に携帯が鳴った。 暑い石垣島でもその日はとびきりの暑さだった。運動の分岐点となったこの時のことを思い出そうとすると、炎天下で大粒の汗を

          この島の人たちが本音で話せるように〜石垣島・ハルサーの闘わない闘い〜 ⑧

          この島の人たちが本音で話せるように〜石垣島・ハルサーの闘わない闘い〜 ⑦

          勝手にぃ〜、ラジオ議会〜♫ ーラジオから、若者たちの楽しげな声が、聞こえてくる 高虎)いつの時代でも猛威をふるっていた重病、恋の病。その中でも症状の重い、好きな人に彼氏・彼女ができたパターン。あきらめるべきか否か、教科書ですら教えてくれません!住民投票を実施して市民の声を聴き、議会として早急に対策を練る必要があると思います。 龍太郎)議長! 央)はい、龍太郎くん。 龍)個人的すぎるのではないかと思います。そもそもこの議題は、我が議会で扱う内容ではない!重病であるなら、八重山

          この島の人たちが本音で話せるように〜石垣島・ハルサーの闘わない闘い〜 ⑦

          この島の人たちが本音で話せるように〜石垣島・ハルサーの闘わない闘い〜 ⑥

          石垣市立図書館は、それが滞在中に利用できる最後のタイミングだった。 翌3月1日から、新型コロナウイルス感染予防のため、休館に入ったからだ。 この頃は市街地でもマスク姿の人は見当たらず、 土曜日の図書館では、みな思い思いの時間を楽しんでいた。 金城龍太郎私は、積まれた雑誌のバックナンバーをひとつひとつ確認する。 月刊やいま2018年10月号は、すぐに見つかった。 ページをめくり、探していたタイトルにたどり着く。 『闘う農民のバラッド』 その下には、金城龍太郎(28歳 石垣市

          この島の人たちが本音で話せるように〜石垣島・ハルサーの闘わない闘い〜 ⑥

          この島の人たちが本音で話せるように〜石垣島・ハルサーの闘わない闘い〜 ⑤

          「ものすごく悲しかったですね。こういうことが、あり得るのかなー、って」 マンゴー農園でのお話の中で、最も印象に残ったのは、この言葉だった。 発する音が耳に残った。龍太郎さんは、ずっと標準語で受け答えしていて、今の若い人はそうなのかなとか、私に合わせてくれているのかなと思ったけれど、この言葉だけははっきりと沖縄なまりだった。 2019年2月1日 龍太郎さんは、石垣市議会本会議場の傍聴席で、住民投票条例案が否決される瞬間に立ち会った。 市民の思いを代弁する立場にある市議の皆

          この島の人たちが本音で話せるように〜石垣島・ハルサーの闘わない闘い〜 ⑤