「青にふれる」5巻を読んでの感想
昨日、ふと漫画を読みたいと思い部屋の中を見渡したら「青にふれる」が目に入ったので久々に読んでみた。やっぱり自分好みで良いなと思った。
新刊の発売日はいつだろうと思い調べてみると、8月に発売されていたらしい。コロナにかかっている間に見逃したようだ。
今日買って読んだので、その感想について述べたい。
個人的な感想なので、このような意見の人もいるんだ程度に思っていただけると助かる。
軽いネタバレを含んでいるので気になる方は漫画を買って読んでから戻ってきてほしい。
内容について
今回の内容を個人的に3つに分けて話すと
先生、お父さんと向き合う
瑠璃子、自分のあざと改めて向き合う
親や自分の将来と向き合う四者面談
という感じである。
サザエさん風の書き方になっているのは見逃してほしい。
読んでみての感想
内面葛藤の部分について
今までの巻でも、内面や周りからの目に対する自分の考え方について主人公や先生、周囲が気付いて言葉にするというスタイルは変わらなかったが、今回は特にそれが色濃く出たなと思う。
今までは内面世界や周りと言ったいわば第三者からの意見や目に対してが多かったが、今回は身内や自分のコンプレックスといった逃れられないものと向き合うという物だった。
それが、多くの人の経験値にあるような深い内容の葛藤や窮屈な心を代弁しているようで、よりリアルに心の中に言葉が入ってきた。なかなか心の奥底に来るものがあった。
私はそれが大好物なので問題はないが、今までよりも一歩踏み込んだ形なので好き嫌いは出るだろう。だが、これを5巻まで読んでいる時点でそのことは織り込んで読者は漫画を見ているだろうから問題はないと思う。
恋愛要素について
今回は内面の部分が色濃く出たため、恋愛要素は薄かった。
今まではキュンキュンと内面葛藤がいい感じのバランスだったが、今回は内面葛藤がかなり強めだったため、アンバランス感を感じた。
もう少しキュンキュンしたかったな。
だが、終わり方がかなり先生との時間の終わりを意識させる内容だっただけに、この漫画の終わりが遠くはないことが分かった。
嬉しいような悲しいようなそんな感じだ。
総評
今回もいいクオリティだった。
特に内面葛藤の部分は思春期を思い出させてくれ、あの日の悩みがよみがえってくるようで久々にモヤモヤした気持ちになった。
葛藤の内容も私たちの経験値に含まれるようなものが多く、より心に入りやすくこの作品の伝えたいことに触れられた。そんな気がする。
ただ、恋愛要素はもう少し欲しかったかな。
バランスが少し偏ったかなと思った。
だが、次の巻は恋愛要素が多めになりそうな予感がするのできたしたい。
2023年の春だそうだ。長すぎるが気長に待ちたい。