まどろみバーメイド 12巻についての感想
今回はまどろみバーメイド12巻を読んでの感想を書きます。
大学2年生のころにまどろみバーメイドに出会い、お酒の素晴らしさを知ったくらいにはファンなので、今回も漫画を買いました。
一個人としての意見なので、あくまでもその程度に聞いていただけたらと思います。
ちなみに、ネタバレは多少ありますのでこの漫画を読みたい方は読んでから見ていただけると幸いです。(勝敗結果は書いているので、その点だけは覚悟してみてください)
面白かった点
作者のリサーチ力が高い点はいつも通りで良かったですね。クラシックスタイルのものからオリジナルの物まで幅広いお酒が見れるのがいいですね。実際のバーテンダーが作っているオリジナルカクテルなので味もある程度は保証できますし、自分で作ってみたいという意欲が湧きます。
魅せ方もおしゃれかつ華やかに見れて、いつも通りです。まどろみバーメイドを見るといつもカクテルを作りたくなるので、今回もこの雰囲気を感じて良かったですね。
いつもと違う点は様々なバーのスタイルがあって、様々な雰囲気と店の世界観でお酒を楽しめるのはいいなと思いました。バーはこうあるべき見たいな先入観をあまり感じなかったし、かといってリスペクトはしっかりしている。お酒は様々な楽しみ方があるよねと再認識しました。
面白くなかった点
まずは前提を書きます。
そもそもこの次のモデルを決めるこのシナリオがあまり面白くないですね。今までは主人公が人の心に寄り添ったり人の心を変えたりする、主役の3人が成長する話が面白かったのですが、今回はただのバトルものになってしまってます。
しかも、話の動線が突拍子のない違和感のある感じでした。話の雰囲気がガラリと変わり過ぎたので。
これを踏まえて12巻を読んだ感想は普通です。
まぁ、雪が勝つのは予定調和なので許せるのですが、編集長がどうしてこれをしたのかの納得度が薄いのでイマイチ話に集中できません。
編集者が最後にオーディションの総括を話しましたが、バーである必要性がよく分からないです。別にバーじゃなくてもよくない?って思ってしまいました。
人の心に寄り添うというこの作品の良さが中盤過ぎくらいからあったのですが、バトルの印象が強過ぎてかき消されるように見えました。7巻のパティシエに連れ去らわれる回はかなり良かったのですが、そこから他の人の人間ドラマにカクテルと合わせて深くフォーカスする形が薄れてしまっているのは少し残念です。
私はこのような部分をこの漫画には求めているので、あまりにも違うものが出てくると余計にこのオーディション編の微妙さが引き立ちます。
ちなみに8~10巻までは伊吹の人間ドラマだったという点と、バトル物とはいえど1回目かつ料理の鉄人のオマージュだったため分かりやすくて良かったことから、変わり種っぽいけど良かったで済ませられた感じです。
ただ、終わりは次巻で雪の過去に触れられそうな感じの終わり方だったので期待はできそうです。
総評
いろいろなところでこの漫画の強みと内容とのチグハグが見られたため、面白くないと感じました。やっぱり納得感が薄いとどうしても疑問符がついてしまうので、読んでる側も心にわだかまりが残ってしまいます。
雪の過去編が始まりそうな予感がするので、期待したいですね。
今日は以上。
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