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美しさを保つ!演奏家のためのドレスのお手入れ&持ち運びガイド

演奏家の方々にとって、ドレスは単なる衣装ではありません。
それは演奏の一部であり、舞台上での自分を表現する重要な要素です。

しかし、演奏の多いシーズンや移動が頻繁な時期には、ドレスのお手入れや持ち運びが課題になることも。。。

そんな演奏家の方々のために、ドレスの美しさをキープするためのポイントを4つの項目に分けてご紹介します。

♢♢目次♢♢

①ドレスのシワをさっと綺麗に!
②美しいドレスを守る!キレイを保つ持ち運び方法
③ドレスの輝きを保つ!正しいお手入れ方法とは?
④特別な一着を守る!上手な保管方法


①ドレスのシワをさっと綺麗に!
ー 華やかな舞台の裏側: シワ知らずのドレスの秘密 ー

演奏家としてステージに立つ時、聴衆の視線は演奏だけでなく、着用ドレスにも注がれます。
しかし、長い移動や繁忙なスケジュールの中でドレスがシワになるのは避けられないこと。そこで、自信をもってステージに立つためのドレスのシワのお手入れ方法を紹介します。

ー 主なシワの原因 ー
シワが生じる主な理由として、長時間の保管や不適切な畳み方、湿度の変化などが挙げられます。
季節や素材によってもシワの状態は異なってきます。
ドレスはポリエステル繊維を使ったものが多く、簡単にシワがとれるものがある一方、一度シワがついてしまうと中々とることが出来ないものもあります。

ー 人気の生地別の特徴 ー
ステージ上での印象を大きく左右するのがドレスの生地選びです。それぞれの生地には独自の特徴や魅力があります。
以下に、人気のある生地とその特徴を紹介します。
各生地においてのシワの取れやすさについても5段階で表示しておりますので、ご参照下さい。

■(スチームアイロンを使用しての)シワの取れやすさ/取れにくさ

⭐⭐⭐⭐⭐ : スチームアイロンで非常にシワが取れやすい
⭐⭐⭐⭐: スチームアイロンでシワが比較的取れやすい
⭐⭐⭐:スチームアイロンでシワは取れる
⭐⭐:スチームアイロンでシワは取れるが、時間が掛かる
⭐ : スチームアイロンでシワが取りにくい

オーガンジー:
オーガンジーは軽やかでシアーな織りの生地として知られています。透け感があり、繊細な印象を与えるため、エレガントなルックスを目指す時に選ばれることが多いです。また、しっかりとした織りながらも軽いので、動きやすさも魅力の一つです。

シワのつきやすさ: ⭐⭐⭐
スチームアイロンでのシワの取れやすさ: ⭐⭐⭐

オーガンジー

❷ チュール:
チュールは網目状の生地で、フレアやボリュームを出したい時によく使用されます。バレエのチュチュやウェディングドレスのオーバースカートなどにも使われることが多く、華やかな舞台衣装にも最適です。

シワのつきやすさ: ⭐
スチームアイロンでのシワの取れやすさ: ⭐⭐

チュール

❸ サテン:
サテンは光沢があり、滑らかな表面が特徴です。この光沢感が豪華で高級な雰囲気を演出します。しっかりとした厚みがありながらも柔らかく、ドレープ性が高いので、流れるようなラインを持つドレスに適しています。

シワのつきやすさ: ⭐⭐⭐⭐
スチームアイロンでのシワの取れやすさ: ⭐⭐⭐⭐

サテン


❹ シフォン:

シフォンは軽くて透明感のある生地で、繊細なドレープが魅力的です。風になびくような優雅な動きを作り出すので、ロマンティックなステージパフォーマンスに最適です。また、肌触りが良く、通気性も高いため、暖かい季節のパフォーマンスにも適しています。

シワのつきやすさ: ⭐⭐
スチームアイロンでのシワの取れやすさ: ⭐⭐⭐

シフォン

❺タフタ:
タフタ生地は輝く光沢があり、ハリ感が特徴的です。高級なファッションアイテムや室内装飾に利用され、その上品な風合いが魅力です。主にシルク、ポリエステル、ナイロンから作られ、繊細な取り扱いが必要です。

シワのつきやすさ: ⭐⭐⭐
スチームアイロンでのシワの取れやすさ: ⭐⭐⭐⭐

タフタ

ー 家庭でもできるスチームアイロンを使用した簡単シワ取り ー
スチームアイロンは、スチーム(蒸気)を使用してシワを取る道具として人気があります。特に、ドレスのようなデリケートな素材に対して、熱を直接当てずに安全にシワを取ることができるのが大きな利点です。
また、スチームの力で生地に潤いを与え、衣料の風合いや色を保ちつつ、シワを取ることができます。

☆★☆使う道具☆★☆
・スチームアイロン

・アイロンミトン
・ドライヤー
※スチームアイロンですが、熱を直接生地に当てない用のカバーがある場合は装着してご使用ください。ない場合は、必ず当て布(ハンカチの様な薄手の生地の布)をして下さい。

シワ取り道具・3点


ー シワの伸ばし方 ー
❶ドレスはハンガーに吊るした状態にします。
❷ドレススカートの内側にアイロンミトンを持ち、表面にスチームアイロンをあてていきます。
この時、生地にアイロンは押し付けず、生地から2~3㎝離してスチームで伸ばすようなイメージであてて下さい。
❸スチームで濡れてしまった部分は、直ぐにドライヤーで乾かして下さい。
直ぐに乾かさないとシミになってしまう場合があります。
❹シワの部分に②・③の工程を繰り返し、シワを取っていきます。

【シワの伸ばし方・持ち運び方動画】

【!注意点!】
シワ取りの際は、生地を傷めないようにアイロンスチーマーの指示に従い、適切な距離を保ちながら蒸気(スチーム)を当てることがポイントです。
特に、ドレスの装飾部分やビーズ、刺繍などが施されている場所は注意が必要です。
これらの部分に直接スチームを当てると、変形したり色が剥げたりする可能性があります。
装飾部分は避け、ドレスの裏側からスチームを当てるか、間接的に湿度を与える方法を取ることをおススメします。


②美しいドレスを守る!キレイを保つ持ち運び方法
基本的には、ガーメントバッグを使用頂くのがおススメです。
ネットショップやアパレルショップ等でも様々なガーメントバッグが販売されています。
ドレス専用の商品も販売されていますので気に入るものを探してみて下さい。
ガーメントバッグを使用することで公共交通機関での移動もしやすく、現地到着後、直ぐにドレスを取り出せます。

しかし、ドレスのサイズとガーメントバッグのサイズの大きさが合っておらず、ぎゅうぎゅうに入れてしまうと、逆にシワになりますので、ご注意下さい。

TWEEDでは、ドレス購入時に不織布のドレスバッグをお付けしています。
大きめですが大変軽量で、持ち運びにもおススメです。

ー 持ち運び方 ー
・ガーメントバッグを使用の場合
❶ドレスのシワ等は事前にスチームアイロンで取っておく。
❷完全にドレスを乾かす。
❸ガーメントバッグにドレスを入れる。
❹入れる際は出来るだけシワにならないように、ぎゅうぎゅうにならないように丁寧に入れる。
❺入れ終わったら、スーツケースがある場合はスーツケースの上に乗せるか、手持ちで持ち運ぶ。
❻目的地に着いたら、直ぐにガーメントバッグから出し、ハンガーに吊るす。

ドレス用ガーメントバッグ(イメージ)
TWEEDのドレスタグ(一例)

以下、詳しい洗濯表示について、消費者庁のホームページに記載があります。

洗濯表示一覧

上記の表の中で、特によく表記されている基本のマークは以下です。
覚えておくと便利です!

主要な洗濯表示

<手順>
❶裏返して畳み、洗濯ネットに入れる。
❷デリケート用の洗剤を溶かした洗剤水に洗濯ネットのまま入れ、そのまま優しく押し洗いし、すすぐ。
※漬け置き洗いでもいいですが、押すことで繊維の中から汚れが出て、洗剤水が循環します。
❸すすぎ終了後は強く絞らず、軽く水気を取り、洗濯ネットから出しハンガーに掛けて浴室で乾かす。
・水がしたたりますが、したたる重みでシワが取れる効果があります。
❹完全に乾くのを待つ。
※完全に乾いたかどうか不安な場合は、最後にドライヤーの温風を20~30㎝離してあて、乾いたのを確認してからしまって下さい。

エマールなどのおしゃれ着用洗剤は、洗剤と柔軟剤の成分が混ざっています。
そちらを利用してもいいですし、ない場合は洗剤+柔軟剤を混ぜることで代用できます。

色々なおしゃれ着洗い用洗剤

装飾が多いドレスやラメが入ったドレス、ビジュー付きのドレスやシンプルでもご自宅での洗濯が不安な場合はクリーニングに出しましょう。

クリーニングに出す際は、ドレスの取扱いがあるかどうかの確認が必要です。
TWEEDでおススメしているのは【キレイナ】というクリーニング店です。
【キレイナ】はウエディングドレス・特殊ドレス・舞台衣装も取り扱っていますので、ドレス全般の取り扱いに非常に優れています。
割高にはなりますが、ドレスを美しい状態で長く着用することを考えると、専門のクリーニング店へお願いするのがBESTです。

【キレイナ】


④特別な一着を守る!上手な保管方法
ドレスを美しいまま長く着用するためには、保管方法も大切な要素です。
洋服がぎゅうぎゅうに掛けられたクローゼットの中に入れてしまうと、大切なドレスの状態も悪くなってしまいます。

ドレスをクローゼットに保管する場合はなるべく他の服を減らし、スペースに余裕を持たせるようにしてください。

少なくとも上の写真ほどの間隔を空けて収納下さい。

余裕を持たせて収納することで、シワが付いたり、他のお洋服の色移りを防ぐことができます。
上記の様な洋服がぎっしり詰まったクローゼット内は湿気がたまりやすく、ドレスにカビが生えることもあるので注意して下さい。
湿気取りを置いたり、防虫剤を吊るすのも効果的です。
長期間保管する場合は、時々外に出して陰干しすると湿気がこもりにくくなります。
光にも注意が必要です。直射日光や蛍光灯の光を長時間浴びますと、退色の原因になります。出来るだけ避けるようにしましょう。

また、クリーニング店から返ってきた時の様なビニールカバーを掛けたまま保管することは避けましょう。
ビニールカバーを掛けたままの状態では通気性が悪く、黄ばみの原因になります。
カバーを掛ける際は通気性の良い不織布タイプが◎です。

不織布タイプのカバー(イメージ)

その他の注意点として、ハンガーにかける際はドレスの内側サイドに付いているハンガーループ(ハンガーにかける用の紐)を必ず使用してください。
ハンガーループを使用することで、ドレスの型崩れを防ぎます。
肩紐があるタイプも、ハンガーループの使用をおススメします。

ハンガーループを使用しましょう!


以上、①~④の項目に分けて見てきましたが、参考になりましたでしょうか?
ドレスの美しさを継続させるためには、正しいお手入れや知識が必要です。
今あるドレス・これから購入するドレスを出来る限り美しく保つため、様々な知識・正しいケア方法を学ぶと共に、適切な持ち運びや保管方法も身につけましょう!
そうすることによって、ドレスは購入時と遜色のない美しさを保つことが出来ますよ。


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