過去の記録(無償労働というジレンマ)
うつ病も限りなく軽くなり、良いゲームが作れる会社での労働。
先輩にも恵まれ、呑みも多く、おごって頂いた事も多々。
地位も作業の中で実力を認められ、やりがいがある仕事をやっていました。
一見すれば順風満タンに見えるかもしれませんが、会社には危機が訪れていました。有望な取引先のセガが、外注依頼を削減、わが社もその被害を受け、減収は致命的になりました。とりわけ主力スタッフのプログラマの仕事が無くなりました。僕のかかわっていたプロジェクトを手伝う形で、主力スタッフが入ってきたわけですが、収入は増えたわけではありませんでした。
社長が下した決断は3DSのルーンファクトリーにかかわってるプログラマを除いて全プログラマを解雇させたのです。もちろん会社事情ですが。
この話は、そこで終わりません。失業手当が国から出る間、ゲーム作りは続行してほしいというのです。ゲームの完成は間近だったことや、派遣会社を用意して、給与はそっちから出すからと言われたこともあり、僕は退職届を出してしまいました。それから、毎日、先輩社員は「裏切るなよ」と脅すわけではないのですが注意をしてきます。無給になってから3か月、8月になって、作ってたゲームのデバッグが完了。僕はこの環境から抜け出ることを決めました。