見出し画像

生徒から、「教員にはなりたくない」って言われちゃいました

担任クラスの生徒と、定期的に面談を行なっています。

入学してもうすぐ2ヶ月。


そろそろ慣れてきたころで、「ゆるみ」が出てくる時期です。
また、2年生からの文理選択についても話を聞いておきたい。

その延長線上で、「将来の夢」を聞きます。


うちのクラスの生徒たちは、あれこれと夢を語ってくれました。

エンジニア、看護師、保育士、理学療法士、美容師、建築士、漫画家、バンドマン

中堅高らしく、様々な生徒がいますが……



「教員」がいないんです


もちろんたまたまウチのクラスにいないだけ。

それはそうなんですが、40人いたら1人くらいいそうなものなのに。

まだ未定だと答えた生徒に、「教員なんてどう?」と聞いてみました。


「あー…先生には申し訳ないですが、教員にはなりたくないです。」


理由を聞くと出てくるのは、「ブラック」という言葉。



私も、4月の残業時間は80時間弱。部活動の試合がたてこむと、軽くそれくらいにはなります。

しかもその残業には、「残業代」はつきません。もちろん、部活動引率の手当てはでますが。


ただ、私たち公立高の教員の中には、「ホワイト」な環境で働いていらっしゃる方もいます。

授業時間は教壇で教科書の朗読、空き時間は自席で読書。定時になる瞬間に帰っていく方です。

一応、その方は教員として果たすべき仕事はしています。

もし学校全体がそんな先生ばかりだったら、生徒は育たないし、それ以前に生徒は集まらないでしょう。

ですが、生徒が育たなかろうが集まらなかろうが、教育公務員である以上は私たちの待遇に変化はありません。


しかしです。
多くの先生方が、生徒のために工夫をされています。自分の時間や労力をかけて努力をされています。


それで、生徒が育とうが人気校になろうが、教育公務員である以上は私たちの待遇に変化はありません。


そこを評価する仕組みを作らない限り、教員のなり手はどんどん減っていくでしょう。


下っ端の下っ端である私が、noteに呟いてもなーんにも変わらないのはわかってますが

書いてみた次第です。


#私の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?