気仙沼ワーホリでの過ごし方
ふるさとワーキングホリデーでの9泊10日の気仙沼でのワーホリのこと。
(行った時期は2021年11月12日~11月21日)
9泊10日中、働いた期間は4日くらいで、その他は地域を知るためにスタッフの人が地域のお店等を案内してくれり、地域のイベントに一緒に参加したり、観光地を巡ったりと毎日が刺激的で1日1日が本当に濃い9日間でした。
どんな場所で働いていたのかというと、
ゲストハウスのお手伝いのようなことをしました。
2階の部屋を少しリノベーションをしたり、庭にあるサウナを前のワーホリの人たちから受け継いで続きをつくったり、農家さんのお手伝いをしたりと、
就労というより、体験をさせて頂いたのほうが近いかもしれません。
こんなに楽しく学生の気分でやってお金をいただいて
いいの?というくらいでした。
私にとっては、床を貼ることも、サウナを建築することも、広大な土地の畑作業をすることもほぼ初めてだったのだけれど、
どれも楽しかったです。
実際に本格的に仕事にするとなると、時間に追われたり、自分たちのペースで和気あいあいとできないのかもしれませんが、こういう何かをつくりだす仕事っていいなと思いました。
私が行ったときは、ワーホリでは私のほかにあと2人の女子の参加でした。
1人は大学4年生の授業がほぼない子。
もう1人は社会人2年目で、夏休みをここで使い有給を繋げて長期休暇をとって来ていました。
私が大学生のときに1人でこういうところに行こうと思ったことなかったし、
普通の会社で働いてたら他で働こうという考え方はなかったのに、
その人は外でのコミュニティがほしいという自分の視野を広げるために参加してて偉いなぁと感心しました。
ワーホリ以外にも常に人が出入りしていました。
夜は近所の農家さんや漁業関係のおじちゃん、
人生楽しんでるチルしに来る常連のおじさん、
このゲストハウスが好きで何回も泊まりにくる常連さん
普通のお客さん
遠くからでもスタッフに会いに来て泊まる人
等々、常に人で賑わっていました。
就労体験以外の時間はこたつでのんびりしていたり、
夜はお客さんやスタッフやワーホリの子たちと語りあかして毎晩学ばされることばっかりだったり、
ボードゲームを時間を忘れる程やったり、
東京から来た気仙沼お試し移住で来てる、他のところに泊まってる喋ったことない人と一緒に観光地に観光しに行ったり
スタッフの人たちが自分の好きな喫茶店や飲食店、お店を案内してくれたり、
庭でキャンプファイヤーしたり
ワーホリの子たちと2時間睡眠のあと起きて日の出を見に行くために
極寒の中自転車を爆速でこいでギリギリ日の出に間に合って見に行ったり
3人でレンタカー借りて観光して、
十八成浜(くぐなりはま)というところに行こうと、Googleマップを信じて進んで行ったら
森林の中に入って鹿に遭遇して命の危機を感じたり
本当に一日一日が濃かったです。
9泊10日が濃すぎて今思うと、本当に自分が経験したことなのかな?って思う程です。
でも、9泊10日しかいなかった私たちからしたら、まぼろしのような経験でも、実際にそこで働いてる人たちには日常生活であって、それが仕事でもあるのです。
最初に気仙沼に行ったときは、異国の地に来た感覚でした。
自分が生まれ育った環境と違いすぎて、同じ日本だと思えなかったです。
自分の日本という知識の幅が狭すぎて、何もかもが新鮮でした。
とにかく海鮮がおいしすぎました。
ありえないくらいのうまさです。さすが遠洋漁業日本一。
他の地に行くと、ここはどんなものが有名で、どんなことをしている地域なのかとか、中学生の頃に習ったような話題も出てきます。
自分の知識のなさ、勉強しなさすぎた、無知さに恥を感じました。
日本で生まれ育ったのに、日本のことを知らな過ぎて恥ずかしくなってきました。
リアス式海岸なんて言葉、中学生の授業以外で聞いたことがなかったのに、
この気仙沼では日常茶飯事のように出てくるのです。
毎日が学びでした。
スタッフの人や常連のお客さん、地元のお客さん、普通の宿泊客たちのみんなの経験豊富さ、知識の多さ、私は話に着いて行くのに精いっぱいでしたが
本当にみんなの話は面白い。
今までの自分のコミュニティにはいなかったような人たち、話題ばかりで本当に刺激的な数日でした。
この気仙沼でのワーホリを期に、より一層色んな人に会って色んな人の人生や生き方、考え方、価値観、いろんなことを聞きたいなと思いました。
そして、こうやって何回も来たくなるような場所を提供し続けているスタッフのみんながすごいと思ったし、本当に居心地がよかったです。
ここに来たおかげで、みんなに出会えたおかげで、次もまた他の地のワーホリに行こうと思えました。
ひとつ分かったことは、私が色んなことをしたい、色んなところに足を運ぶのは
人との出会いのためなんだと。
色んな人に出会って話をして、話を聞いて、考えさせられて、色んな感情になって、
知識も増えて、自分の考えの幅も広がって、更に悩んで考えてもがいて。
自分が悩んでしまうのはちょっと大変で苦しいことかもしれないけど、
自分の世代の知り合いはやりたいことが特にない人たちが多いから
違う角度から見たら、羨ましくて素敵だなと思われてるのかもしれない。
だからこれからも、どんどん色んな人に出会いたいと思います。
今までだったら話さなかったような人とも、今では興味を持って話したいと思います。
私は人間への興味がすごくなってしまったのです。
それと、
気仙沼は、東日本大震災の被災地です。
私は、行くまでは、被災地ということは知っていましたが
申し訳ないことに、そこに対して深く考えたことがありませんでした。
他人事のように思ってしまっていました。
だけど、スタッフの中に当事者がいて当時のことを語ってくれたり、
伝承館に行って当時のままの様子を見たり、
喫茶店のマスターに話を伺ったりして
他人事ではないなと思いました。
いつ何が自分の身や身近な人たちに起こるか分かりませんよね。
気仙沼のワーキングホリデーに行って
人間性や心の成長をしたと感じられました。
本当に経験は財産です。
興味があることはやったほうがいいし、勇気を持たないと難しいことは
勇気を出してやったほうがいい。
何も興味を持てない人は、興味を持とうと思えば興味を持てると思います。何かひとつ、興味持てるかな?と思って興味を持ってみたらいいと思います。
このワーホリに行く前に、自分の中でなにか発見できるものがあればいいなと思って行ったら
9泊10日でちゃんと色んな発見をしていました。
次のワーホリは徳島編☆
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