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動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.9

<前回のお話>
動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.8

メアリーから語られる、ペットさんの旅立ちにまつわる様々なエピソード。
その中でも特に印象的だったのが、とある老猫さんのセッションである。

どういう状況だったのか詳細は覚えていないのだが、ある女性からの依頼でセッションをしたペットの老猫さんは、安楽死を希望するから獣医さんに連れて行って欲しいと訴えていたそうだ。

それを飼い主の女性に伝えると、とても自分にそんなことはできない、と言って、獣医さんに連れていくことを拒否したとのこと。

今までうちのニャンコを安楽死、なんていう選択を迫られた経験がないので、自分の飼い猫から安楽死させてくれ、と言われたら一体どんな気持ちになるのか想像すらできない、というよりも、そんな状況を想像したくもない。

この時点で私の頭の中は真っ白になっていた。

そして信頼する飼い主さんに自分の希望をを伝えたにも関わらず、叶えられないというペットさんの葛藤も如何なるものか。自ら安楽死を望むということは、それほどまでに生きていることが辛い、という状況なのだろう。

メアリーもこの点に関しては、叶えてあげられないことは最初から聞いてはいけないわ、と言っていた。
これは相手が動物さんに限らず、人間でも同じだろうな。

ここまで聞いただけでも血の気が引きそうだったのに、この後の展開に私は卒倒してしまいそうになった。

その後またこの飼い主さんから老猫さんとセッションをして欲しいと連絡があったそうなのだが、この時老猫さんは既に天国の住人となっていた。

何があったのかというと、ある日飼い主さんが出かけようと車をガレージから出そうとした時に、こともあろうに自ら老猫さんを轢いてしまったそうなのだ。

そして老猫さんは天国へ旅立ってしまったのだと。

・・・

これを聞いて私は胸が押し潰されそうになった。
この飼い主さんが抱えることになった絶望感、罪悪感、そして悲しみ。
悔やんでも悔やみきれない、泣いても泣いても泣き足りない。
そんな日々を過ごしていたであろうことは、想像に難くない。

それで、彼女はまたメアリーにセッションを依頼してきたのだ。

そんな状況で、再度メアリーは天国にいる老猫さんとお話をすることになったそうだ。

動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.10

<ACを始めることになった経緯編>
1. アニマルコミュニケーションに片足を突っ込むことになった経緯
2. 動物さんと会話をする以前の懸念事項
3. 動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.1
4. 動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.2
5. 動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.3
6. 動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.4
7. 動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.5
8. 動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.6
9. 動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.7
10. 動物さんとお話ししよう in シアトル Vol.8

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