平野レミは丑年もおっ立てていくぞ！ 先月のテレビを振り返る！ ブロス探偵団・定例テレビ調査報告書【2020年12月～2021年新春】

ブロス探偵団が先月の番組を振り返る定例テレビ調査報告書「第8回」。新春ということでお正月番組も一緒に付けておきました。『news every.』で生まれた新キャラやら、年末年始に訪れた「平野レミタイム」に「ガキ使のあれこれ」、「志村けんのデレデレをもう一度」な報告が集まっております。

文／ブロス探偵団

＜プロフィール＞
ブロス探偵団とは、1987年のテレビブロス発刊時に発足した、テレビを観察し小ネタを見つけてはほくそ笑む謎の集団。番組表の隅から愛あるツッコミを叫んでいた彼らが、TV Bros. note版にもまさかの招集。かつてはナンシー関も在籍したという噂だが、メンバーの総数は編集部の誰も知らない。

12月10日（木）後3・50
『news every.』（日本テレビ）

「そ」だぞ、と自分に言い聞かせながら

コーナー振りの際に「続いてワンポイント天気です。杉江さん、さるジロー」という衝撃的な言い間違いをかましてしまった藤井貴彦アナウンサー。「木原さんを杉江さんに変換した時にそらジローがさるジローになってしまいました…」と釈明する藤井アナだったが、要するに木原さん不在の結果、サ行（杉江、そらジロー）が続いたのが原因ってことか。翌日、置きに行った感強めの「そ」でそらジローを呼び掛けた藤井アナに「二度とさるジローを爆誕させない」という気概を見た気がした。
【探偵団（井）】

12月15日（火）前8・15
『あさイチ』（NHK総合）

父も食材にはこだわっているけど

『あさイチ』の和食シェフ・荻野聡士が“片岡鶴太郎の息子”であることを公表。「そういえば、声が似てる」と指摘されると「見た目は僕太ってて、父がガリガリなんで」と笑いもとってた。とはいえ、自分の店を持ってからまだ9か月なのに、33歳の若さでミシュランの星を獲得したほどの腕前。8月の放送では脂ののったアジの天ぷらも揚げていたっけ。でも、鶴太郎は朝に野菜や果物、豆、玄米などを摂るだけのはず。ああいう料理、食べられないのか。
【探偵団（宝）】

12月31日（木）後6・30
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！大晦日スペシャル
“絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時！”』（日本テレビ）

どうぞ！ どうぞ！

大晦日の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！』のほか、年末年始の数々の番組で、熱々おでん、キス、熱湯風呂…など、いつもの仕事ができないと愚痴をこぼしていた上島竜兵。コロナ禍で困窮するさまざまな人々の密着ドキュメンタリーを放送しているNHKさん、絵面の異なる新しい取材対象としてどうですか？　“ドリカムの中村正人風”の人やお肉に詳しい映画監督さんも一緒に出てくれますよ。
【探偵団（川）】

12月31日（木）後6・30
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！大晦日スペシャル
“絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時！”』（日本テレビ）

12月31日（木）後6・00
『RIZIN.26』（フジテレビ）

12月31日（木）後10・00
『孤独のグルメ2020大晦日スペシャル～俺の食事に密はない、孤独の花火大作戦！～』（テレビ東京）

来年は期待してます！　

結局、年末の『ガキ使』に渡部建は出演せず。あのタイミングで謝罪会見をさせたのは、放送を強行するためだったんだと思うけど…日テレは話題性と視聴率を捨て、世間の声を最優先にしたようだな。しかし渡部の分の尺が減ったことと例年通りのCMの多さ（合計1時間半あります）を加味しても、今回は名場面やクイズでつないでいて“笑ってはいけない”時間が少なかった気が。武田鉄矢の香水以外は、既視感あったし。舞台が「ガースー黒光り～」から「ヘイポーおまめ～」になり今回4回目だそうだが、ガースー政権の力の無さへのアンチテーゼに見えるのは俺だけか。正直、シバターの健闘＆堀口の復活と、井之頭五郎がかき揚げ丼を食べる姿の方に興奮した年末だったわ～。
【探偵団（岩）】

1月1日（金）後4・00
『笑点　お正月だよ！大喜利まつり』（日本テレビ）

ぬぐえない、とっちゃん坊や感

初の1人司会を務めた綾瀬はるかが「山田さん、例のブツを」とキナ臭い催促。山田くんがメンバーに配ったのは単なるフリップボードで「例の物」を「例のブツ」と綾瀬が読み間違えただけの話だったが、これに代表される一連のたどたどしい進行の中にあり、しっかりとメンバーを師匠呼びする敬意を見せていた綾瀬が林家三平のみ「三平さん」と呼んでしまった点に注目。ここは綾瀬に非はなし、師匠的貫禄ゼロの三平が悪い。綾瀬が正解。
【探偵団（井）】

1月2日（土）後9・00
『志村＆鶴瓶のあぶない交遊録 大最終回スペシャル』（ABEMA）

1月2日（土）深1・40
『アベマの時間 鶴瓶・ナイナイ 元祖英語禁止ボウリングダイジェスト』（テレビ朝日）

「ばあさんや！」「じいさんや！」

志村けんが亡くなり最終回となった『志村＆鶴瓶のあぶない交遊録』。過去回を振り返って良かったのは「英語禁止ボウリング」でセクシー美女からのピンクなごほうびに目尻を下げてデレデレしまくる志村がいっぱい放送されたこと。やっぱりこっちの志村も忘れちゃダメだよね。…となると、そろそろ『志村けんのだいじょうぶだぁ』（フジテレビ）で、じいさん役を務めたかつての名パートナーにも志村けんを語ってほしいぞ。
【探偵団（川）】

1月3日（日）後6・30
『世界の果てまでイッテQ！新春SP』（日本テレビ）

1月3日（日）後8・50
『行列のできる法律相談所20周年企画～さんまと豪華芸能人10年ぶり○○しましたSP』（日本テレビ）

できればマチャアキが元気なうちに

『イッテQ！新春SP』で平手友梨奈がコマ回しに挑戦。芸人がやるのと違って、新鮮かつ意外で華もあり、昔の『新春かくし芸大会』（フジテレビ）を思い出した。その後の『行列のできる法律相談所』では滝沢カレンが腹話術をやってたし、こうなったらいっそ『かくし芸大会』を復活させてみてはどうか。コロナ禍で握手会もままならず、ヒマそうなアイドルいっぱいいるし、三山ひろしのけん玉もこれからは『紅白』ではなく、そっちでやるということで！
【探偵団（宝）】

1月4日（月）前8・15
「あさイチ」（NHK総合）

今年もいろいろおっ立ててください

新年一発目の講師に平野レミを持ってきた「みんな！ゴハンだよ」。干支にちなんで牛カツを紹介していましたが、ロール状のカツに「牛の角に見立てた」アスパラを2本おっ立てるとそのビジュアルはウシというよりムシ、もしくはウミウシ…。さらにソーシャルディスタンスを忘れて他の出演者にグイグイ距離を詰め、後ずさりされると「何で逃げるのよ！」と追いかける…という期待を裏切らない活躍ぶりでした。元気が出ました。
【探偵団（ア）】

＜さ～て、1月のテレビは？＞
『MIU404』に『うぬぼれ刑事』『泣くな、はらちゃん』『孤独のグルメ』『タイガー＆ドラゴン』『妖怪人間ベム』『名建築で昼食を』…。例年よりも多い気がする年末年始のドラマ一挙放送や、TVerなどの一挙配信のおかげで、ドラマの海でおぼれかけているみなさま。1月の新ドラマも始まるよ～。映画化も決まった『バイプレイヤーズ～名脇役の森の100日間～』（テレビ東京・1／8スタート）に、生田斗真が売れない脚本家兼主夫という『書けないッ!?～脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活～』（テレビ朝日・1／16スタート）、山田裕貴主演『ここは今から倫理です。』（NHK総合・1／16スタート）、竹内涼真が「生ける屍」的なものと戦うサバイバルドラマ『君と世界が終わる日に』（日本テレビ・1／17スタート）、綾瀬はるかと高橋一生の魂が入れ替わっちゃうらしい『天国と地獄～サイコな２人～』（TBS・1／17スタート）、そして長瀬智也×宮藤官九郎の『俺の家の話』（TBS・1／22スタート）と、出演者コメントからもエグみの強さが感じられる『ナイルパーチの女子会』（BSテレ東・1／30スタート）などなど、さっぱりからこってりまでございますので、お好みの温度を探してお浸かりください。

※毎月初旬更新予定

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