【11月号 風間俊介 連載】時代や流行は繰り返す…けれど…『ダンスはうまく踊れない』
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最近、俗にいう『異世界転生もの』の漫画をよく読みます。今まで、一過性の流行りと思い、読んでいなかったのですが、読んだら面白い作品がたくさんありました。ストーリーよりも『異世界転生もの』の漫画が、それぞれ、新しい世界を構築していることが面白いです。
今までにない世界の構築って、綿密さがカギだと思うんですよ。その世界はどんな倫理観で、どんな社会問題を孕んでいて、どんな生活をしているのか。その世界の法律や生活スタイルを、どれくらいリアルに面白く描けるかで、魅力が変わる気がします。それを自由に作ることが出来る創造の場が今、『異世界転生もの』なんでしょうね。それが以前は、『SF』だったという人がいました。確かに、少し前なら、未来の技術が絡んだSFが物語においての自由な創造の場だったのかも知れません。しかし、時代の変化により、技術が与える未来の作品は破滅や崩壊を描く、ディストピアものが多くなり、希望を描きづらくなっていったのかもしれませんね。そして、新たな創造の場として、『異世界転生もの』が繁栄していったのかもしれません。
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