【2】そもそも、商標登録とは何か?
こんにちは、商標弁理士Nです。
桜が散り始めてしまいましたが、気持ちの良い季節になりましたね。
さて、前回の記事では、
・日本における商標登録の件数は、多いとは言えない。
・商標登録をしないで事業を行なうのは、怖い。
という点をお話ししました。
では、「なぜ、商標登録をしないと怖いのか?」という話をしたいと思いますが、その前に、「そもそも商標登録とは何ぞや?」という点からお話ししたいと思います。
意外なことに、商標法という法律の中には、その定義はありません。
広辞苑にも、「商標登録」の項目はないようです。
ネットで「商標登録とは」をキーワードとして検索しても、このような表題のページはたくさん出てくるものの、「商標登録とは・・・である。」のように解説されたものは、ほとんどないように見受けられます。
というわけですので、私のオリジナルの言い回しになってしまいますが、わかりやすさを優先してあえて簡単に言うと、
その商標に権利を認めてもらうために、特許庁に登録をすること
といった感じになるでしょうか。
で、商標登録によって発生する権利というのが、「商標権」です。
つまり、商標登録とは、「商標権を発生させるための手続」と言えます。
「商標権を取得するために、商標登録をする」というわけですね。
何となく、イメージがつかめたでしょうか?
ですから、「商標登録をするメリット」というのは、すなわち、「商標権を保有していることによるメリット」ということになるわけです。
では、「商標権を保有していることによるメリット」とは何なのか?
次回の記事では、これについてお話ししたいと思います!!
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