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リプレイしたけどやっぱり神ゲーでした「FINAL FANTASY Ⅸ リマスター」

FF9をリプレイしました。発売当時遊んだきりなので24年ぶりに…。
24年前1周して、すごく良かったという感想と大事なシーンだけを覚えてるくらいだったので、今遊ぶとそんなでもないのかな~などと始めましたが、もう冒頭から最高だったし全編通して発売当時より感動しました。
それでは聞いてください。「もしかして私FFは9が1番好きかもしれない」

使用ハード: Switch(PS4版もあります)
関連作プレイ歴: FF1 4 5 6 7 9 10 T TA、15とTA2は途中まで
プレイ時間:39時間くらいでクリア

〜だいたいの内容〜
盗賊団タンタラスに所属する主人公ジタンは依頼でアレクサンドリア王国のガーネット姫を誘拐しに劇団を装って城へ忍び込む。ところがそのがガーネット姫が予想外の行動に出て…!?
国、大陸、世界を巻き込む戦乱をきっかけに、主人公たちの冒険が始まるファンタジーRPG!

◆シナリオが良い◆
私は9のシナリオがすごく好きです。
いや、シナリオが良いだけなら他のFF、他のゲームもそうなのでもっと言うと、シナリオとそれを盛り上げる演出との総合点がとても高いと思っています。
昨今ムービーゲーと言われがちのFFですが操作部分とムービーのバランスも、9くらいがちょうどいいと思います。
シナリオ以外ももちろん良いんですがよく言われる「RPGってシナリオが大事だよね」の、その大事な部分がめっちゃ良い。
というわけで今回シナリオの良い部分を紹介しようと思います。

◆ノリはディズニー、世界観はジブリの新しいFF

最初のジタンとガーネットの追いかけっこムービーなど特にディズニーっぽいと思う

当時遊んだ人の記憶は9は原点回帰というイメージだったと思いますが(実際それがテーマだったらしい)今回遊んで原点回帰というよりFFの中でも異色なのではないかと思いました。
元々FFが持っている「ゲーマーの好むゲームらしい純ファンタジー」というよりゲームにあまり馴染みのない人、そして子供から大人までも虜にする国民的アニメ作品のようなライトユーザーにも楽しめるような雰囲気に、黒魔道士や召喚士などFFの要素を上手く融合させた新しい方向性だったように思います。

コミカルさは5や6にもありましたがあれより芝居ががっているというか…
ただしソーンとゾーンはくどい気がした

しかし当時のウケは7や8に比べて良くなかったのか、この方向性は9だけになりました…。でもその結果この雰囲気は唯一無二、9だけでしか味わえないテイストとなったのではないでしょうか。
序盤は結構ディズニーぽいと思います。明るく楽しく始まり、しかし事件が起きて…!とテンポ良く引き込み、コミカルながら大事な事をきちんと訴えかけて来るシナリオ!
EDの気持ちよさや余韻も素晴らしいのでぜひ体験してほしいです!

※ここで別にディズニーもジブリもそんなに良いと思わないしむしろ嫌いとかだったら布教は難しいかもだし、パーティーメンバーも見た目の癖があり好みが別れるところなので「自分はカッコイイFFが好き」と言われたら積みます…。

◆始まりは侵略戦争

ストーリーはヒロイン・ガーネットの母であるブラネ王女が戦争を始めようとしているのを、ガーネットが止めようとするところから始まって行きます。
戦争という惨事は一般人ではなかなかどうにもできないが、姫そして娘と言う立場の自分なら止められる可能性はあるはず…と動き出し、しかし全てが順調にいくわけもなく、まだ若く経験も浅いガーネットは悩む…。

※名前変えて遊んでたのでガーネットがノウヒメになってます

戦争に召喚獣が出て来るところがFFっぽいですが悲惨さはフィクションとはいえ心が痛み感情移入度が高まったり重厚感が出たりと、ここがこの雰囲気でも決して子供っぽくない、大人向け作品としている部分かと思います。

◆心情描写が丁寧。序盤の群像劇が良いぞ!
序盤の彼らはくっついたり離れたりで、ゲームとしてはそんな離脱されたら困るよってならなくもないですがみんながそれぞれの意思を持って自分で動いているのがリアルで面白い!

各キャラの描写はATEという「一方その頃…」が見れるシステムでも表現されます。

ガーネットは母を止めるため、ジタンはガーネットを助けるため、スタイナーは盗賊に着いていく姫を止めるため、ビビはなり行きだったけど途中目にしたものをきっかけに、それぞれの理由で動いているしお互い会ったばかりで全部を理解しているわけではなく…というそれぞれの心情描写がとても丁寧。

ガーネットとスタイナー(名前ベンケイにしてますが)、どちらもブラネ王女を想う気持ちは同じだが、ブラネのために取る行動はほぼ真逆のもの

主人公側以外も、特にブラネ王女などいろんな思いを湧きあがらせる人生をたどっていて今回リプレイしてかなり印象に残りました。

◆みんなビビの虜になってしまえ

現代において作中に「推し」ができるかどうかというのはとても大事な事ですね。
キャラは、ビビがかなり推せる。
FF9のストーリーの主人公はジタンですがFF9のテーマの主人公はビビではないでしょうか。ちなみにFF9のテーマは「生きる事、命」なのだと私は思っています。

※ビビの名前セイメイにしてます

ビビはそのテーマを描く上での重要キャラです。
そして滅茶苦茶かわいい。誰がこの黒魔導士がこんなにかわいいと想像しただろう。
ビビには作中ずっと心を揺さぶられます。
最初しばらく「君は一体何なの?なぜ着いてくるの?帰らなくていいの?なぜ誰もそれを聞かないの?」っていうのが気になるけど(笑)。
もちろんビビ以外もみんな良いキャラですので遊んでみてあなたの推しを見つけてください!

◆植松伸夫BGMが良い
9の曲は!なんと言っても!タイトルのいつか帰るところ、EDのMelodies Of Lifeの2強!
そのフレーズを使われたりアレンジされた楽曲もとても強い。
BGMはもちろん大ベテラン植松さん作曲です。シナリオのために作ったな!?というBGM側からの盛り上げがすごい。いい仕事してますね~。
思い返すとFF9を神ゲーだと確信したのはEDでMelodies Of Lifeが流れた時かもしれません。
ぜひ聞いてほしい。EDで聞いてほしい。
あとFFの通常バトル曲は毎回最高だと思いますが9もめちゃくちゃいい!
バトル曲良すぎてレベル上げ楽しい。
もう何かあっても音楽で全て許してしまうみたいな所あります。

◆事前に知りたいマイナス点◆

リマスターですが正直良いリマスターとは言えません。
私は良いリマスターって何よって思ってたんですが同社のサガシリーズのリマスターが丁寧開発すぎて自分の中のリマスター基準が上がってしまった…。
よく言われている通り背景の解像度が微妙(慣れますが)でマップでは入れる所がわかりづらい事があります。
あと元々の仕様なんですがファストトラベルもないのが少し面倒な場面もあります。(ドラクエの後に遊んだからルーラしたかった)
あとマップ切り替え後の1番最初の通常戦闘のロードが長めです。(これは切り替え後の初戦だけなので良かった。毎回これだったらさすがにヤバいなと最初ヒヤッとしました)
ただね、そんなちょっとくらいのマイナスがあったとしてもFF9の真価は揺るがない。
些細な事ですよ!皆さん楽しんでください!

◆総評◆

※ジタンの名前ノブナガにしました

今回シナリオに絞って書きましたがやり込み要素も盛りだくさんでゲームとしても楽しいです。
バトルは入力から行動までちょっと長かったりトランスが溜めておけなかったりボスあんまり強くなかったするし(裏は知らないけど)今やると最初のジタンは陰キャの嫌う陽キャって感じがしなくもないけどでもそれでもFF9は良い作品です。
なんとこの神ゲーがセールで1000円くらいで買えちゃう!未プレイの方は初体験を、プレイ済みの方はリプレイを!FF9!よろしくお願いします!
ちなみにリマスターはエンカウント0、ダメージ9999固定などストーリーだけ追う用の設定もできるよ!使えるものは使って良いから遊んでくださいお願いします!

カリオストロ感ある盗賊×お姫様な部分も定番だがいいところ。
私は定番が大好きだ…。
青魔法育成とか楽しいです。
他にもジャンプ、投げるなどFFらしいコマンドでバトルが楽しめます!

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