みんな勇者になれる。初めてのドラクエ「ドラゴンクエスト11S」
FFとドラクエ、古きゲーマーなら両方通っている方も多いと思いますが、うちはFFしか通っていないパターンでした。
5だけは家にありましたが私自身は兄がやるのを見ていただけで、それからずっと遊ぶ機会もなくこれからも縁がないんだろうと思っていたんですが唐突に11でデビューです!
正直遊ぶ前はそんなにはまらないよなーと思っていたんですがしっかり楽しんでクリアしたので感想を書いていこうと思います。
今回、同じくシリーズ縁がなかった方にも読んでいただきたいです!
使用ハード: Switch
関連作プレイ歴: なし
プレイ時間:50時間でクリア、80時間で真エンド。やり込み要素やれば余裕で100時間越えると思います。
〜だいたいの内容〜
ロトゼタシアという世界のイシの村で育った主人公がなんやかんやあって世界を救うコマンドバトルRPG。
◆ストーリーと全体の雰囲気◆
ドラクエってストーリー結構すごいね
私はRTA動画を見るのが好きなのですが、5のRTAを見た時にあれストーリーこんなに面白かったっけ…!?と衝撃を受けました。
5でよく話題になる結婚イベントは今の時代に聞けばそんなに斬新な展開ではないし、そこは私もさすがに覚えていたんですがそれ以外のイベントがすごい…。
というのをドラクエ好きの友人に話したら
「そうなんだよ〜他の作品だとこういうシーンとかあったりしてね…」
と教えてくれたのもマジで!?という内容でした。
ドラクエってファミコン時代からあまりに印象が変わらなさすぎて、昔のテンプレの流れの今だと退屈なストーリーってイメージを勝手に持っていたのだけど、11もそんな衝撃があるんだろうか…と期待を込めて始めた本作。
ストーリー序盤はイメージ通りの王道という印象でしたが途中からなかなか厳しい展開も見せて来て、ノリは割と軽くて子供向けの顔をしてるのにこれ子供向けではなくない…?という内容。
子供も大人も楽しめるよう工夫されていると思います。
テキスト味があって好き!
全体的な雰囲気を作り出しているユニークなテキストは、MOTHERシリーズの緩さに近いけどあれとはまたちょっと違う良さがあります。
今でもよく聞く「おお勇者よ死んでしまうとは情けない」など、あのなぜかやたら印象に残る雰囲気をガンガン出してきてアッと言う間に世界観に取り込まれる…!
会話はもちろんバトル中に出るテキストもセンスがあって素敵。
バトル中に「○○の攻撃!」とか出るのって昔のゲームよなって遊ぶ前は思っていましたが、本作はまるで本を読んでいるような楽しさがあり、ゲームの魅力の一部になっています。
私のお気に入りは呪文がやまびこになって2回発動するやつです!
魔物怖ぇ
ドラクエといえばスライムとかかわいいモンスター!
…と思っていたのですが。
他の作品だと襲ってくるモンスターって野生というか生存本能みたいなので攻撃してくるという印象なんですが本作のそれは、道端にいるのはともかくストーリーで襲ってくる奴らは確実に人間を苦しめようという意志を持って向かって来ます。しかもめっちゃ楽しそうに。
人語を喋るのもあって、犯罪に手を染めた人間の集団みたいで他の作品のモンスターより怖かった…。
救いのように緩さがあり、まさに「笑いあり涙あり!」
前述の通り結構辛い展開もあるんですがそれがダイレクトに出ないように適度にギャグなど入れてくれてます。
しかもそれが狙ってボケてるなって感じが作風のおかげで全然なくて楽しいです。
あと作中にツッコミ役がほぼいないのでプレイヤーは大忙しです。
人によってはそれが「真剣さがないから暗い展開でもリアリティがない」と思われるのかもですが鬱ゲーあんまり好きじゃない自分にはとても助かりました。
茶化してるけどこれ普通にしんどいよね…?っていうバランスが良いです。
よく踊るゲームだ
元々友人に見せられた主人公のダンス動画が気になって始めたんですけど…そのシーン以外でもやたら踊ってましたねこのゲーム…(笑)。
自分は綺麗とかカッコイイも好きだけどそれ以上に面白いものが好きなんですが本作は全体的にダンス以外でもなかなかカオスで大変楽しませていただきました。
◆意外に歯ごたえのあるバトル
ドラクエは子供も遊べる=敵はそんなに強くないのかなーとイメージしてたのですが意外にもボスが強くて、というか行動パターンが面白くてボス戦が臨機応変に対応しなければならない場面だらけで、めちゃくちゃ楽しかったです!
状態異常がウザ過ぎず空気過ぎずのバランスがとても良い。
でもレベルをきちんと上げれば勝てるようにはなっているのでその点が子供も遊べるという事なんだと思います。
私は今回3Dモードのシンボルエンカウントで遊んだのもあって敵をほぼ避けてボスまで行ってしまい、私は毎回ギリギリの戦いか1敗してるみたいになってました。
あとボス前に必ずセーブポイントあるわけではないのがボス戦のドキドキを上げますね。序盤たまに戻されて肩を落とすこともありました…。
ただダンジョンが地図が序盤からあるし、シンボルエンカウントだとザコ戦なしでボスまで行けるのでそれで助かった感じです。
あとこれは現状11だけかと思うのですがシステムはFF10に近くて戦闘中にキャラの入れ替えができるのも楽しかったです!
あのシステム、キャラを厳選しなくても全員使えるのも嬉しいですよね。
メンバー全員好きなのでありがたいです。
◆すぎやまこういち先生の音楽
ドラクエの曲ってゲームしなくても聞く機会なんて山のようにあるじゃないですか。
なのでまともに遊んでいなくても「知ってる。いい曲だよね」という感じになるんですけど、当たり前だけど実際ゲームやるぞというテンションで聞いたりストーリーに沿って聞くと、特によく聞くメインテーマの序曲なんかはOPムービーの良さもあってワクワク感がすごいです。
曲調もオンリーワン感があり、冒険のワクワクも険しさも、作風のコミカルさを混ぜつつ表現されてる感じがするというか。
ドラクエという作品に寄り添った音楽ですね。今回改めてすぎやま先生の偉大さを感じました。
先生ありがとうこれからドラクエの音楽たくさん聞きます。
◆総評
ドラクエ遊ぶ事ないだろうな〜と思っていましたし、遊んでも他のナンバリングをやったりはしないんだろうな〜なんて思っていたのですが、実際遊んで他のドラクエもやりたくなってしまいました。
紹介していない鍛冶やヨッチ村も楽しいです。ヨッチかわいい。
あとドラマシアターがDLCであるのですが(Sは最初から入ってる)これがめちゃくちゃ良かったです。聞いた後また本編を遊びたくなります。
Sは声優さんも目当てで買ったんですがその点も満足ですね~。
一方で、最近ではおなじみのファストトラベルがなかったりと不便な点もややありました。
ただまぁよほどせっかちでなければ慣れればって感じかなと思います。
ドラクエの感想でたまに「ドラクエ遊ぶと童心に帰れる」というのを見ますがこの歳で初めて遊ぶから童心には帰れんよなと思っていたけどなんか帰れた気がします。そして勇者にもなれた気がします!
みんなもなろう!勇者!
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