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仲山さんの講演レポートをまとめて感じたこと 〜「自分の立ち位置」を見つめ直す〜
0.「自分は組織の中でどんな役割を果たしているのか?」
今回の仲山進也さんの講演を振り返る中で、改めて強く感じたのが「自分の立ち位置を客観的に把握することの大切さ」です。
講演を聴くたびに、新しい気づきがあるのは、自分自身の立場や仕事のフェーズが変化しているからなのでしょう。
「組織のネコ」という考え方を学ぶことで、「自分が思っている自分」と「周囲から見られている自分」にズレがあるかもしれないと改めて感じました。
例えば、
✅ 「自分はライオンのつもりで組織を引っ張っているつもりだったけど、実はパフォーマンスの低いイヌとして動いていただけなのでは?」
✅ 「トラとして自律的に動いているつもりだけど、もしかしたら単なるこじらせネコなのでは?」
こういう視点で自分を見ると、意外と「本当の自分」と「思い込んでいた自分」のギャップに気づかされるのです。
これは決してネガティブな話ではなく、「今の自分の強みや課題を正しく知ることが、これからのキャリアをより良くするためのヒントになる」ということ。
組織の中でモヤモヤすることがあれば、まずは「自分がどの立ち位置にいるのか?」を見直してみると、新たな突破口が見えてくるかもしれません。
1.「イヌ・ネコ・ライオン・トラ」という視点で見えてくるもの
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今回の講演で改めて印象的だったのは、組織の中には大きく分けて「イヌ」「ネコ」「ライオン」「トラ」のタイプがいて、それぞれ異なる役割を持っているという考え方です。
イヌ:組織に忠実 (組織の中央を志向×パフォーマンスふつう)
ネコ:自分に忠実 (組織にいながら自由×パフォーマンスふつう)
ライオン:群れを統率 (組織の中央を志向×パフォーマンス高い)
トラ:社命より使命 (組織にいながら自由×パフォーマンス高い)
組織のトップといえばライオンのイメージが強いですが、実はイヌがリーダーの役割を担うこともあります。
特に、大企業などのようにルールや仕組みが確立されている組織では、長年の実績や組織内の昇進プロセスを経てトップに立つケースも少なくありません。
ただし、「組織を変えなければならないときに、イヌのリーダーでは機能しにくい」ということも事実。
変革期には、ライオンやトラのような人が必要になる場面も多く、「今、自分の組織には何が求められているのか?」を見極めることが重要だと感じました。
2.楽天が2007年に「兼業自由・勤怠自由」を認めていた驚き
今回の講演で改めて驚かされたのが、仲山さんが2007年から楽天で「兼業自由・勤怠自由」という働き方を確立していたこと。
今でこそ、副業やパラレルキャリアが話題になることは多いですが、2007年の段階でこれを楽天が認め、実践していたというのは、改めてすごいことだと感じました。
(何より仲山さんがそのスタイルを確立させるような人材であり、それに会社側が柔軟に対応していたこのバランスが素晴らしい!)
また、仲山さん自身も「一度部下を持った経験があるものの、違和感を覚え、そこから部下なしのスタイルにシフトした」というエピソードがありました。
これは個人的にものすごく刺さりました。なぜなら、私自身も約10年間マネージャーとしてチームを任されていた立場から、現在は部下なしのスタイルになったからです。
長年、組織の中で「ライオン」としての役割を求められてきましたが、実は私はネコ寄りのタイプ。
それでも対極にあるライオンとして振る舞わなければならない環境にいたことで、ストレスを感じることも多かったのです。
しかし、現在はトラの方向性で行動できるポジションになり、「組織の中で影響力を持ちつつも、自分らしい働き方ができるのでは?」と思えるようになりました。
これは私にとって大きな希望となりました。
ただしこの10年間、部下を持つ経験が無駄だったとは思いません。
むしろ、その経験を通じてイヌやライオンの気持ちが理解できるようになったことは大きな収穫でした。
ネコのイヌトレ期間として、自分にとって必要な学びだったのだと、今振り返って感じています。
3.ネコの自由とトラの影響力 ー これからの働き方
今回のチェックテストでは、私はイヌかネコかの2択で100%ネコという結果に。
つまり、組織の中で自由に動きたいタイプ。
しかし、それだけではなく、これまでの経験を踏まえると、実は「トラ」的な要素も持ち合わせているのでは?という考えも浮かびました。
「自由に動くこと」と「組織の中で影響力を発揮すること」は、両立できる。
そう考えると、これからのキャリアの方向性にも希望が持てるようになりました。
今後は「ただのネコ」ではなく、「トラとしての強み」を活かしながら、組織の中で価値を発揮していくことを意識していきたいと思います。
4.まとめ:働き方の最適解は人それぞれ
仲山さんの講演をまとめて改めて思うのは、「働き方に正解はない」ということ。組織内での役割も、キャリアの進み方も、人それぞれ違う。
✅ 自分の立ち位置を客観的に把握することが大切
✅ ネコでも、時にはイヌトレをする経験が役に立つ
結局、自分に合った働き方を見つけるためには、「今の自分はどのタイプなのか?」「どのフェーズにいるのか?」を常に考え続けることが大事なのだと実感しました。
今後も、自分の特性を活かしながら、より良い働き方を模索していきたいと思います。
仲山さんの講演を聴くたびに、新たな視点と学びを得られるのが本当に面白いところ。「自分の働き方を見つめ直したい」「もっと自分らしく働きたい」と思っている人には、ぜひこの考え方を知ってほしいと思いました。
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