【詩の森】703 声を上げよう!
声を上げよう!
何年かぶりにいや
何十年かぶりにその言葉が
心に浮かんできた
一蓮托生―――
いちれんたくしょう
声に出していってみる
僕らは今普通に
地球環境について考えている
こんな時代は
かつてなかったことだろう
地球と一蓮托生だと
薄々気づいているのだ
遺伝子組み換え作物は
自然とどう折り合うのだろう
ゲノム編集された魚が自然界に
逃げ出したらどうなるのだろう
生命特許―人間の技術が今
いのちを弄んでいる
自然環境に馴染まないものを
人類は作り続けてきた
自然に還元できないものは
蓄積される一方だろう
なのにどうして人間だけは大丈夫
などと嘯けるのだろう
すでに子どもたちから
危機は始まっているのではないのか
大きな利権の前に
事実が隠されているだけではないのか
農薬も殺虫剤も
人工放射能の怖さも―――
毎年一万種もの生物を
絶滅へと追いやる人類
沈黙の春はすぐそこまで来ている
それでも人類は地球を驀進中だ
1%の奴らを止められるのは
99%の僕らだけだ
声を上げよう!
2024.8.30
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