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【詩の森】690 二つの疫学調査
二つの疫学調査
僕らの体は
僕らが食べたもの・飲んだもの
薬やワクチンや匂いも含めて
僕らが体の中に取り込んだ
全てのものでできています
誰も病気にはなりたくないでしょう
そこで僕らの体には自然免疫と呼ばれる
防御機能が備わっています
咳や痰は悪いものを
体の外へ追いやっているのです
しかしそれができるのは
予め悪いと分かっているものだけです
食べ物を吐き出してしまうのは
腐ったものか余程食べ過ぎたとき
くらいのものでしょう
ですから昔の人は
「腹八分で医者いらず」などといって
食べ過ぎを戒めてきたのです
とにかく食べられれば
体は取り込んでしまうのですから
農産物が商品となって
市場に出回るようになると
見栄えのためにF1種子や農薬が
盛んに使われるようになりました
虫食いでは売れないからです
企業が加工食品を作るようになると
保存や見栄え更には味覚のために
たくさんの添加物が開発されていきます
しかし僕らの免疫力ではもはや
その良否を判定することはできません
どんなものをどれだけ食べたら
健康で長生きできるのでしょうか
大事なことは誰も教えてくれないこの国で
僕らは何を信じて生きていけばいいのでしょう
国家予算が100兆円のこの国で
医療費が40兆円超というのは
どうみても異常だと思いませんか
病気になった後の心配をして保険に入るより
病気にならない手立てを講じるほうが
ずっといいに決まっています
米国では1970代
医療費の高騰に対処するため
食事と健康に関する大規模な調査が行われました
米国上院議員のマクガバン氏が
1977年にまとめた報告書が
マクガバンレポートとして知られています
それが米国型食生活を否定するものだったため
食肉業界からの猛烈な反撃に見舞われます
しかし1990年代になって
デザイナーフーズとして結実していくのです
こうして
病気にならないための食生活が推奨され
それまで死因の上位を独占していた
心臓病やがんなどが減少に転じていきました
マクガバンレポートは
「もっとも理想的な食事は、日本の伝統食である」
とまで結論づけていました
ところが日本はこのレポートを無視し
欧米型へ移行しつつあった食生活を
見直すことはなかったのです
日本の長寿村の山梨県譲原でも
主食は麦類・豆類・芋類です
そもそも人の体は
肉食向きではないのではないでしょうか
その証拠に肉食獣の消化器系は
肉食の害(腸内腐敗)を避けるため
草食動物の4,5分の1しかないといわれています
因みに人類の腸の長さは
体長の10倍~12倍程といわれ
草食動物に近いそうです
さらに悪いことに
1983年~1988年にかけて
中国全土で行われた史上最大の疫学調査
チャイナスタディーでは
動物性タンパク質が史上最悪の発ガン物質であると
証明されてしまいます
しかしそれでも日本政府は動きません
チャイナスタディーもマクガバンレポートと同じく
マスコミにも取り上げらないまま
完全に無視されてしまうのです
もし誰かの儲けのために
情報が隠蔽されているのだとしたら
僕らは自分で調べ判断するしかありません
チャイナスタディーの著者である
T・コリン・キャンベル博士は
「正しく食べることこそが、あなたの命を救う」
と述べています
もちろん信じるか信じないかは個人の自由です
しかし先進国でがんが増加しているのは
実は日本だけなのです
おそらく
食肉業界や食肉輸出国との柵があるのでしょう
それだけで何が真実かは明白ではないでしょうか
昔の人はその智恵を「まごはやさしい」
という言葉にして残しています
日本の伝統食としてお勧めの食材は
ま(豆類)、ご(胡麻)、は(若芽などの海藻類)、
や(野菜)、さ(魚)、し(椎茸などの茸類)、
「い」(芋類)だというのです
無知はやはり弱さでしかないのです
2024.8.9