怪我をしたらすぐに病院へ……

暑い最中の７月終わりごろ、軽い怪我をしました。
家を出て、車に乗り込むために、カバンからキーを出そうとしたところ、見当たりません！
……昨日、使ったカバンの中かも……。
慌てて踵を返し、それでもなお、カバンを覗き込みながら歩いていた際、建物のコンクリート壁に思いきり、頭をぶつけてしまいました。
間抜けな話ですが、誰にも見られていなかったのが幸いです。
ボーっとした頭で、家に戻り、鏡を見てショック！　まぶたもかすっていて、うっすら赤いものが……。その日のうちに近所の外科を受診することにしました。
 
こちらの外科、数年前、階段で転んだときにもお世話になった病院です。
そのときは、転んでから11日間、受診をしませんでした。足首が腫れていたにもかかわらずです。
別に放置していたつもりはなく、その間、土曜日になるのを待って病院に向かったところ、駐車場が満杯であきらめたのです。
11日後……、ようやく診てもらえる！　嬉しさとは裏腹に、
「どうしてすぐに来なかったんですか！」
受付の方、看護師さん、医師の先生、向かう先々で受けるご注意。
平日は会社があるし……。この前の土曜日は混んでいたし……。
なんて、言い訳にできないことは重々、承知しています。次第にうなだれていく一方でした(笑)。
ちなみに、そのときの診断は「骨折」でした。10日間以上、よく放置していられたと思います。
 
いろいろな意味で痛かった思い出とは一転し、数時間後に病院へ出向いた今回。内心は堂々としていられました。表面的には、頭が痛くて、うなだれた状態でしたけど。
それでもおかげで、まぶたに傷が残ることもなく、頭のこぶも１週間程度でひいていき、大したことなく終わりました。

会社勤めをしていたころと違い、現在は自営業。多少、時間にも融通が利くため、こうしてすぐ受診できたのは、ありがたいことです。
怪我をしたら、無理せず、早めに病院にかかりたいものです。我慢していても、「いつになれば良くなるのか」「いったい傷病名は何なのか」、不安なままですし、良いことはありません👩‍💼
 

🩹お尋ね文書が届く

と、ここからが職業に関わる本題です。

暑さも和らぎ、怪我したことも忘れ去られた、今月初めのこと。国保に加入している私の元に、国保団体連合会からの見慣れぬ郵便物が届きました。
 
ピンと来ました。あの怪我で病院に行ったからだ……と。
 
中身は負傷原因についてのお尋ねでした。

交通事故やケンカなど、相手方がいる場合の怪我では、治療費を相手方に負担してもらう問題が絡んできます。

私のケースで例えてみれば、どうなるでしょうか？　
もしも、いきなり誰かに突き飛ばされて壁にぶつかったような場合、私は相手に治療費を請求できます。
それなのに、保険証を使ってしまうと、国保はそこまで負担する必要がないため、立て替えの状態となり、相手方に請求する権利を得ます。
そこで、保険証を使ったら、どんな原因であったのか、国保に回答して伝える必要があります。

もちろん、今回は完全なる不注意によるもの。相手方が存在しなければ返信不要とあったので、何もせずに終わりました。

 
🩹社会保険の場合は？

社会保険に加入されている場合も同様です。照会文書（お尋ねの文書）が届くことがあります。
見本をインターネットで探しても見当たらなかったのですが、だいぶ前に実物を見たときには、会社の証明欄もありました。
なぜ、会社の証明が必要なのでしょうか？
労災ではないかどうかの確認のためです。
仕事中や通勤中による怪我は、労災の対象です。健康保険の保険証を使うことはできません。
 
もしも、労災なのに保険証を使って受診した場合は、どうなるのでしょうか？
 
健康保険から本人の元へ７割分の請求書が送られてくる
↓
本人が支払う
↓
その領収証および病院に支払った３割分の領収証を添付して、労災に請求
↓
労災から本人へ10割振り込まれる
 
あとあと、面倒なことになってしまいます。
労災で受診する際には、窓口でその旨、伝えるようにしましょう。もしくは、いったん会社の担当者に報告して、指示を仰ぎましょう。

といっても、怪我したときには、慌ててしまい、冷静に考えられないものです。
せめて、すぐ病院に行くことだけは守りたいものです。
労災の場合、怪我した原因が起こった日と、最初に受診した日との間に、何日間も空白があると、「なぜ受診が遅れたのか」、その理由も問われてしまいます。
もちろん、労災だから云々ではなく、きちんと自分の身のためにも、怪我をしたら早めに病院に向かいたいものです。
 
などと、私が伝えても説得力があるのでしょうか。反面教師にしていただけたら幸いです👩‍💼