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口下手さんのための言語化トレーニング 

「言わないなんてズルい」


文字に書くだけで手が震えます。
「言われて傷ついた言葉ランキング」第1位。なぜ辛いかと言うと、完全に当たっていたから。黙って固まってしまった小学生の私が友だちに言われた言葉です。

言わないんじゃない、うまく言えないんです (泣)!

本当は、話したい。自分の思いを伝えたかったし、アイデアを聞いてもらいたかった。溜め込んだ言葉が多くなれば多くなるほど、どんどん自信をなくし、自分のことが嫌いになっていきます

ちなみに、言われてイヤだった言葉第2位は『天の邪鬼』。
第3位は『言語化できないのはいないと同じ』。
今でも胸が潰れそうになってしまうので、もうやめます。

どれも、私自身の密かな悩みをズバリと言い当てた言葉です。すべてに共通するのは、言語化が苦手だということ。つまり、これをなんとかしたい。

では、どうしたら言語化できるようになるのでしょうか?
私が試してきたことを紹介します。

言語化はトレーニングできる! 


口下手さんに朗報です!!

言語化するスキルはトレーニングできます。
しかも、恥ずかしがりさんにぴったりの一人でこっそりできる方法で。
流暢に話せるようになるのが目的ではありません。
相手に伝わるように言葉を使うことが目的です。
いつからだって遅くありません。
私も、このトレーニングを繰り返すことで、思考の整理が上手になり、話しやすくなりました。


3つの言語化トレーニング 

① 書き出す スキル =  アウトプット
② 観るスキル
③ 聴くスキル

今回は、一番効果的で始めやすい① 書き出す スキル について解説します。
実は、②と③のスキルは口下手さんがもともと得意なことです。気づいていますか?これについてはまた、改めて深掘りします。
なお、このトレーニングは小学校高学年以上の方向けの内容です。

そもそも言語化って?

言語化とは、自分の思いや考えを言葉で表現することです。ひと言で言えば、アウトプット(=頭の中から出すこと)。実は、言語化できないのは、深く考えていないのが原因です。

深く考えていないなんて言われたら嫌な気分になりますよね。しかし、会話の途中で「あなたはどう思うの?」と聞かれると、答えられない。とりあえず安易な言葉で答えて、それが本当に言いたかったことと違えば、モヤモヤした気持ちが残ってしまいます。そして、ついに黙ってしまう。口下手になるほど、間違えるのが怖くなり、生きづらさを抱える原因になります。

言語化スキル = 自分らしく生きるスキル


自分の思考を言語化できれば、たとえ話し上手になれなくても、必要なことを伝えられるようになります。溢れる想いのもっと深く、あなたの本当の気持ちだって見つかるかもしれません。それに、文章で表現することも可能です。事前に言語化して準備しておけば、ビジネスの場でもスムースなコミュニケーションに繋げることができます。

言語化トレーニングを繰り返し行うことで、今まで気がつかなかった自分自身の魅力にも気づくことができるでしょう。夢だってきっと見つかります。何より、言語化ができるようになると、普段の思考のくせが分かり、自分の特性を知ることができます。

言語化スキルは自分らしく生きるスキルです。
一緒に始めましょう。

自分に○をつけよう!

言語化トレーニング ①書き出す


  • 用意するもの

    ・大きめの紙 (A4またはA3の白紙)
    ・滑らかに書ける好きなボールペン(おすすめは JETSTREAM黒0.7)
    ・タイマー

  • 「いつ・どこで・どのように」行うかを決める

・いつ : 起床後すぐ、または寝る前がおすすめ。モヤモヤする時。
・どこで: 一人で落ち着いて作業できるところならどこでもよい。
・どのように:テーマを決め、以下のおすすめの中から自分に合う方法で。

  • おすすめの方法 

    書きまくって捨てる  (時間制限なし・書いたらもれなくゴミ箱へ)
    ブレインダンプ(タイマーで5〜15分・残したいものだけファイルへ)
    「0秒思考」メモ書き(タイマーで1分 x 10回・1回1ページ横書・  20~30字を4~5行・書いたものは内容別にファイルにまとめる)



さっそく始めましょう!

まず、白い紙を横向きに置いて、頭に浮かんだことを実況中継のように書いていきます。日記ではないので、文章にならなくても、たくさん書けなくても大丈夫。箇条書きや、単語だけでも問題ありません。

頭の中の実況中継にはスピードが必要です。慣れるまでは、いろいろ思い浮かんでもスピードについていけません。でも、そのまま続けてください。書くのが遅い場合は、自分がわかればどれだけ殴り書きになっても構いません。①、②、③と試してみて、自分に合った方法を見つけていきます。

頭の中の実況中継、書き出すのが難しいですか?
その時は、目の前にあるもの(単語)を言葉にします。
「紙。ペン。手。」
単語を文にします。
「紙に書く。ペンを持ってる。手が冷たい。」
そのまま書くだけです。立派な文章ができています。
できそうじゃないですか?

書き出すのに慣れてきたら、テーマに沿って書き、そこから思考を深めていきましょう。

やってみる?


初心者向き おすすめテーマ10 

  1. 今どんな気持ち?

  2. 好きなこと

  3. 嫌いなこと

  4. やりたいこと

  5. やりたくないこと

  6. 欲しいもの

  7. 手放したいもの

  8. 会いたい人

  9. 夢がすべて叶うならどうする?


書き出すコツ


なぜ? を繰り返す

書いたことひとつ一つに、「なぜそう思うの?」を5回繰り返します。毎回理由を問うのに慣れてくると思考が深まり、言語化スピードがあがります。
「なぜ〇〇したいの?」
「なぜ〇〇と思ったの?」
「それでどうするの?」

①書きまくって捨てる

私は中高生の頃、①の方法で書き出していました。30年近く経って、実家の本棚から書き出した大量のノートが見つかったのですが、頑張ってたんだなと優しい気持ちになりました。そして、見たくなくなって全部ごそっと捨てました。書いたらすぐ捨てるのがおすすめです。

①のやり方を見たい人は、2021年7月に公開された細田守監督の映画作品「竜とそばかすの姫」で、主人公のすずが鬱屈した気持ちを紙に書きまくっているシーンがあります。たくさん書き出したら、すずのようにドサッとゴミ箱に捨ててください。
※すずの心に溜め込んだ言葉が怒涛のように溢れてくるシーンです。今とても辛い人は苦しくなってしまうかもしれません。がんばって真似しないでください。

②ブレインダンプ

②ブレインダンプのやり方は、まよまよ社長の以下のツイートがとてもわかりやすいです。
私はこの方法が気に入っています。タイマーで5〜15分測ることで集中できるところ、書く量も自分で決められるところがおすすめです。

③「0秒思考」メモ書き

『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』
赤羽雄二 著
ダイヤモンド社

私は②の前に、しばらく③のメモ書きに挑戦していました。マコなり社長がYoutubeで紹介していた方法で、憧れてしばらく続けました。
メモ書きは1分 x 10回なのですが、思考スピードが遅くて私には4〜5行も書けませんでした。そして毎回10枚書くのが難しかったです。
マコなり社長は、社員さんと朝10分のメモ書きをしてアイデアを共有するそうです。

まとめ


いかがでしたか?
言語化スキルはトレーニングができる!
このことを、すべての悩める口下手さんに伝えたい。
紙とボールぺんがあればいつでもどこでも手軽にできます。
こっそり誰にも知られずにスキルアップできるのも、うれしいところ。あなたも頭にため込んだ言葉を紙に書き出して解放してあげましょう!

思考の整理をすることで、伝えたかったことが言語化できるようになったら、きっと人生が変わります。
ぜひ楽しんでやってみてください。

お読みいただきありがとうございました!

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