【永久保存版】東京理科大学1部体育局サッカー部 秘伝の書
平素よりお世話になっております。
工学部工業化学科 4年 田中研究室所属 鷲崎将太 です。
前回の松本の投稿は、
松本らしさが全開で、
とてもおもしろく読むことができました。
本当に彼とは衝突ばかりで、
でも彼がいなければ理科大はここまで戦えていなかったのは確かで、
共に戦った4年間は非常に充実したものでした。
さて、引退から早3週間が経ち、4時半に起きなくてもいい喜びを
毎朝噛み締め、きよきよしくカーテンを開け、
毎日最高の「おはよう!」という言葉を自分自身に送っています。
そんなことはさておき、本題に入ります。
なぜこのような題名にしたのかということです。
もちろん、17年間の壮絶なサッカー人生を送ってきた私ですが、
今更、私のサッカーへの想いをつらつらと語ったところで
これを読んでくれている後輩はサッカーがうまくなるものではありません。
おっと、ここで言い忘れていましたが、
後輩のみんな ありがとう 一緒にサッカーができて最高でした
サッカーは一人じゃできない なんて当たり前なんだけど
今、こうして部活がなくなり、
サッカーがしたいなあ
なんて思ってもボールを蹴ってくれる人なんかないことに、気づきます。
話は脱線しましたが、
つまりは後輩のために何か残したい!
と思いつきました。
嬉しいことに後輩から、
どんなトレーニングしてるのか
とか
筋トレとかしてるのか
とか聞いてくれるんですよ。
いつもは、すかした顔して答えてるけど
内心めっちゃ嬉しかったりもする。
ここから書くことは俺の持論でしかない、ということ。
ただし、この持論は17年間サッカーに全力で取り組んだ
俺の持論
であること。
興味ない方、東京理科大学生以外はここでブラウザバックお願いします。
身体操作トレーニング
モチベーションの保ち方
身体操作トレーニング
自分が「身体操作トレーニング」というものに出会ったのは、
去年の8月ごろ、内側側副靱帯損傷で怪我人生活を送っていた時期である。
たまたまYouTubeで色んな選手のトレーニング法を調べていたところ
中野崇さんのチャンネルに出会ったのが始まりだった。
今までの自分は、高校時代、大学時代でも怪我人生活の期間が長く、
その度に、
ベンチプレス!!!スクワット!!!デッドリフト!!!
をしていた。
もちろん、このトレーニングが無意味であるなんてことは絶対にない。
だけど、ある時ふと思った。
ベンチプレスのこの動作、サッカーでいつ使うんや。
サッカーをもっと想定した動きの中のトレーニングの方がいいんじゃないか、と。
そこで、身体操作トレーニングだ。
これがなんなのかを簡単に説明すると、
自分が思い描いたように身体を動かすことができるようになる
ためのトレーニングだと自分は認識している。
「え、そんなのできるじゃん。手をグーパーしたり、思った通りに動かせるけど。」
そう思った人もいるだろう。
しかし、サッカーにおいてだったら。
トップスピードでダブルタッチして、こうしてああして、こうかわして…
なんて、できたらスーパースターな訳で。
思い描いた通りにプレーできないのが普通。
このトレーニングをして、感じたのが
全パラメーターが+5、される感じ
ウイイレやってる人なら伝わってくれるはず。
前置きが長くなってしまったが、
具体的に自分がやってよかったトレーニングやストレッチを
掲載していこうと思う。
この肩甲骨トレーニングは絶対にみんなやったほうがいい。
肩甲骨とか上半身の動きは全スポーツにおいてめっっっちゃ大事。
野球とか上半身を扱うスポーツなのに下半身の使い方が大事って聞くけど
サッカーは上半身の使い方が大事ってあんまり聞かない気がする。
上半身のエネルギーをいかに下半身に伝達して、全身を活性化できるか。
これがサッカー選手がもう一段階レベルアップする鍵になる。
胸鎖のストレッチも上半身のエネルギーを下半身に伝える大事なもの。
骨盤の動かし方や柔軟性、前ももの筋肉(ストップ筋)を使わずにハムストリング(アクセル筋)を使えるかが、身体のキレと爆発的なパワーを生み出す鍵。
これが最初に出会った身体操作トレーニング。
ブルーコとかスネークはできるようになったほうがいいと感じた。
このストレッチはマジで毎晩やるべき。
これだけで怪我のリスクは激減するし、パフォーマンスも上がる。
たった13分、いつも夜、携帯をいじる13分間を…
あとこれと一緒にできれば毎晩、
きついなら練習の前日の夜とかにやって欲しいのが、
いっつもアップでやってるT字の飛行機みたいなポーズ、あれを3秒かけてT字、3秒かけて戻すを
10回✖️3セット ハムストリングを使うように、
できれば足の指で地面を掴む感じで。
自分は、これをやると次の日のパスコンの練習で
軸足が安定してパスが綺麗に出せるようになった。パスもトラップも軸足の安定性がすごい大事で、逆足のキックが苦手な人は本当におすすめ。
これの動画にはすごい大事なことが詰まってるからこれもおすすめ。
だらだらと長文になってしまうので、
中野さんのYouTubeチャンネルを覗いてほしい。
トレーニングごとに解説編と実践編に分かれていて
必ず解説編を見てから取り組んでほしい。
なぜこのトレーニングをして、
どこの筋肉を使って、
何がよくなるのか、
しっかりと理解してトレーニングをすることが本当に大事。
(ボールを使ったトレーニングも一緒。)
また掲載したトレーニング方法以外にも
まだまだいろいろなトレーニングが載っているので、
自分の足りないところを補ったり
自分の強みをもっと伸ばす
トレーニングを自分で見つけて実践するのもすごいおすすめ。
このチャンネルに上がっているトレーニング方法は
ほとんどが器具を使わないし、
トレーニングって言ってるけど
ストレッチの類がほとんどだからすごい取り組みやすい。
柔軟性があがるだけ、パフォーマンスも結構変わる。
理科大にはグラウンドもなければ、整ったジムの設備があるわけでもない。
ましてや、朝6-8時の限られた時間しか使えない週3の練習だけ。
この環境下で、うまくなるには自主トレが確実に必要なわけで
努力量×やり方=成長
はよく聞く方程式。
”努力量”の部分っていうのもすごい大事だけど、
そこの部分を決めるおおまかな部分は自分自身なわけで。
”やり方”の部分を決めるのって実はすごい難しくて、
監督やコーチが存在しない理科大サッカー部なら尚更で、
何度もトライアンドエラーを繰り返して
時間がかかるもの。
今、自分の信じているやり方があるのなら、
それを貫けばいいし、
何も信じるものがなく、手付かずになっている人は
自分の“やり方”を参考にしてくれたら嬉しいです。
最終節の後にも言ったように
みんなには伸び代しかないので
この身体操作トレーニングを経験して
伸び代があった自分を感じて欲しい。
ちなみに何事も、成果を自分で実感できるのは
3ヶ月継続してから。
成長していても結果なんてすぐについてこなくて、
結果が出て、成長を実感して欲しい。
このトレーニング法は
成功は約束しないけど、成長は約束します。
モチベーションの保ち方
サッカーをやることにおいて、
勝ちたいと思う気持ちは大前提であるとして、
今年は東京都2部リーグで戦って、
勝ちたいなら努力しなければいけない状況だったのが今年の理科大サッカー部であった。
しかし、中で闘っていた自分としては、
練習外で努力しているな、と感じられる選手はほんのごく僅か、3、4人である。
だから正直、
こんなチームは東京都1部リーグに上がるべきチームではないと思うのが率直な意見である。
自分はシーズン中、お酒をやめ、毎週ジムに通ってトレーニング、毎晩寝る前ストレッチと身体操作トレーニング、サッカーの試合を見て知識をインプットする。
にもかかわらず、自分よりうまくもない選手がお酒を飲み、寝坊をし、怠惰な生活を送っている。
こんなチームが東京都1部リーグに上がっていいわけがない。
ほんのわずかな、努力を積み重ねた選手の下に
うまくもない選手が蔓延っているのが理科大サッカー部の現状であると感じている。
この全体像に危機感を感じている選手が
どれほどいるだろうか。
厳しいことを言うがこのままだと、来年1部リーグ最下位独走は目に見えている。
ではどうすれば全員が全員、努力できるようになるのかが今回のテーマである。
例えば、
よしっ!今日はやる気がある!
頑張るぞっ!!
このやる気がある日っていうのは
全然ダメ。
こういう次の日っていうのは大抵がんばれないし、三日坊主になりがちである。
いわゆるその時々の感情で動いてしまうからだ。
じゃあどうするか。
これを解決するのが
ギャップモチベーション
である。
まず自分のなりたい姿を想像するのである、
より鮮明に、より正確に、周りの状況も付け加えて、
自分の場合、
得点王の表彰式に呼ばれている自分を想像する。
みんなからお祝いのLINEやメッセージをもらう。
親が喜んでくれる。
周りに尊敬される。
こんなふうに、想像する。
しかし、ここで今の自分とのギャップが存在するわけだ。
今シーズンはまだ4点しか取れていないじゃないか。
このままじゃダメだ。
明日ジムに行くか行かないか迷っている場合じゃない。行くしかない。
こんなふうに思うのである。
こう思うのは、脳の仕組みで決まっていて
全員が全員実践できるのがこのギャップモチベーションのいいところである。
意図的にやらなければいけない状況を
自ら作り出す。
これは逆のギャップでも使える。
例えば、トレーニングで、
うわー、もう1setやるか迷うなぁ
っていう時に
自分の場合
わざと、
愛知県予選決勝で負けた時のことを思い出す。
もう少し自分が走れていたら、もっと身体をうまく動かせていたら…
あんなに悔しい思いは二度としたくない!!!
やるしかねえええ!!!!
これは過去とのギャップモチベーション。
過去の失敗は決して無駄ではないということ。
(来年、都立大と戦う時は、
このギャップモチベーションがすごく働くんだと思うなぁ。)
これでわかってくれたように
やる気を出そう!
なんてしなくていいわけで、
成長している人はみんな
勝手にやる気が出るような
脳の仕組みをコントロールしているんですね。
【参考文献】神モチベーション 星 渉 2021年 三松堂
ここまで読んでくれた君は、
間違いなく成長する切符を手にしてしまったわけだ。羨ましい。
長々と喋ってしまいましたが、
ここまでみんなに伝えられて後悔はないです。
来年のリーグ戦の結果めちゃ楽しみにしています。この記事のおかげで、最下位からドベ2くらいまでには順位が上がることを願います。
今の一年生が引退するまではずっと応援しています。また一緒にボール蹴りましょう!
さて次回は、
僕が理科大サッカー部を続けることができた
大きな要因であった三浦郷(みうごー)。
和田浦ジーニアス天才集団出身の彼のサッカーに対する熱い思いをとくとご覧あれ!!!
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