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本屋が無くなっていくのは悲しい

 時事ネタとして新しいものでは無いけど、静岡の吉見書店竜南店が42年間の歴史に幕を下ろしたというニュースを見て、本屋好きの私が静かに嘆いているって話をしていこうと思う。

 本屋好きと言うか電子書籍が得意じゃないって言ったほうがいいかもしれない。事実私は「視力が急激に低下するのが怖い」という理由で未だkindleデビューを果たしていない。
 普通にスマホを操作している時でさえ、スマホの画面が見づらく目を凝らしているというのに……。
 外にいる時とか、ちょっと日当たりの悪い場所にいる時とかは、いつもスマホのブルーライトにやられている。とても見えやすい時もあれば暗くて見づらいときもある。スマホの明るさ、皆様どうやって調整しているのですか?切実に知りたい……。

 ただでさえ日ごろyoutubeやゲーム、ネットサーフィンでスマホを長時間使用しているせいか視力が弱まっている。前よりも視界がぼやけていると感じる。
 そもそも、普段のスマホ依存を解消するために本を読んでいるので(過去記事でも語っているが読書をしている理由はこれだけではない)kindleなどの電子書籍をダウンロードしては本末転倒。
 ……という理由から私には「本と言えば紙媒体、これは譲れん」という思想がある。

 ところが、近年はやはりデジタル社会。アナログな考えを持っている私のような人種は置き去りにされてしまう。
 最近、欲しい書籍をAmazonで検索しても電子書籍しか出てこない事態によく見舞われる。 
 おかしい……。こんな有名作家の人気シリーズ!絶版になっている事なんてないはず……!
 本屋に無い書籍はAmazonにある。ついこの間まではそうだったじゃないか!と勝手にAmazonを信用して落胆している。
 ちなみに、私のいる県で一番人気の本屋(口コミに県内で最も品ぞろえがいい本屋と評価されていた)に足を運んだらありました。その書籍。

 いやぁ、やっぱり本屋は捨てたものじゃない。必要なんだよぉ。
 本屋って立ち読みできるし、本の後ろのあらすじも読めるから、ある意味出会いの場なの。面白い本に出会えるところが最大のメリット。

 だけど、最近の本屋ってあり方が変わっていて、本屋なのに半分以上が文房具売り場だったりレンタルだったりする。
 本のスペースだってほとんどが人気漫画か人気雑誌、インフルエンサーが書いた書籍……。小説なんて本棚二つ分しかなかったりとかするからね。(これは過言かもしれない)

 実家の地域とか、もう本屋すらないからね。
 一番近くにあった本屋は小学校低学年の時に潰れ、二番目に近くにあった本屋はいつの間にか文房具を取り扱うだけの店になり、そしていつの間にか潰れていた。最後の砦だった三番目の本屋は車で30分かかる場所にあったけど、今はもう無い。 
 田舎に本屋が無かったら何が娯楽だというんだぁぁぁ。
 せめてさぁ!学生が使う教材くらい置いておいてやってよぉ。
 田舎の高校生はどこで参考書買うのさぁ……。彼らの住む近場にはもう本屋さんは無いのよ。参考書って店で立ち読みして買うもんじゃないの?
 この価値観は古いのかなぁ……。

 とにかく何が言いたいかと言うと、私はとっても寂しいのだ。
 画面に映し出された文字じゃなくて、紙に印刷された文字が好きなのだ。  
 ソースは無いけど、紙に書かれた文字を追っている方が目に優しいんじゃないかと思っている。根拠はないけれど……苦笑

 だけど、私個人が嘆いたところで現状は変わらない。明日もきっとどこかの本屋が閉店するかもしれないし、本の値段は上がっていく。読書離れだってある。
 こうして悲嘆している自分も、kindleでしか手に入らない書籍をダウンロードして、iPad越しに目を細めながら電子書籍を読むだろう。

 時代は変わっていく。それは、寂しさを受け入れることなのかもしれない。







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