喪失と環境の変化は目まぐるしく過ぎた
夫を亡くしてから、一年と二ヶ月が過ぎた。
昨年と比べて何が違うかというより、一年間の重みが加わった感覚がしっくりくる。環境に適応していくのにかなり苦労したが、だいぶ慣れてきたのかもしれない。
まず大きく変化したのは住まいだ。
夫が勤めていた会社の社宅で暮らしていたため、亡くなって三ヶ月後に退去しなければならなかった。
家探しや引越しだけなら、おそらくギリギリで出来なくもない。
だが、当時はバイクの免許を取るために教習に通っていたり、職場で新しい企画が始まろうとしていた