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240718 恥の多い人生

わたしが歯医者通いを始めるなんて、本当に世界がひっくり返るほどの偉業なのですけども、あまりに当たり前のことなので世間的には、あまり堂々と褒めてムーブをかませずにいるわたしです。どうも。

諸般の事情に諸般の事情が重なり、行きたくない病院ランキング一位をもう十五年は独占し続けている歯科。しかしもうこれはどうしようもあるめえよという状況に追い込まれ通い始めたのがもう一ヶ月ほど前のことになりましょうか。

恥ずかしながらそれなりの数の虫歯を抱えており、今は根管治療っつーのをやっています。健気に一週間に一回、歯医者に足を運ぶ日々です。いやさすがに神経の治療まで必要な虫歯はこいつだけでしょうよ、と思っておりましたらば、どうやらもういっちょおるらしいということを今日察知し、絶望しているところでございます。もう一回この手順を踏まなければならないのか。

世の皆々様方が一体全体どれほど虫歯を抱えていらっしゃるのか分かりませんが、根管治療というのはそれなりに皆さん経験なさっているんでしょうかね?体質によっては虫歯に一切ならん人もおると聞きますから、そうでもないのでしょうか。根管治療の最後の薬、めちゃめちゃ不味くありませんでした?人体に悪影響しか及ぼさないだろうという風味がいたしました。塩素系?というか、ハイター?漂白剤?なんかそんな臭いが口内に充満しました。心做しか幹部付近にじわっとなんともいえない感触も広がりました。歯医者に通い始めて様々な苦手と向き合い耐えてまいりましたが、なによりもあの瞬間が苦しかったです。あの薬が再び口内にまかれてしまう、その絶望といったらもう。でもそれもこれもわたしが歯医者を遠ざけ続けていた罰なのです。まさに自業自得、それ以上でもそれ以下でもないのです。なんということでしょう。わたしは悲しい、なにもかもがわたしのせいで。。

順番に虫歯を治していった先には親知らずが控えております。が、全部変な方向に生えている上、わたしは大きく口を開けるのが本当に苦手で、奥歯の根管治療でも息絶えだえといった有様です。抜歯するかは任せますといった空気ではありましたが、しないという選択肢もなさそう、という不思議な物言いでした。そう、タイミングだけを委ねられている感じでした。親知らずを抜く、これだけは本当に無理です。意識がある状態でできることとは思えません。しかし全身麻酔なんかもこわいので嫌です、あとそんな大騒ぎで親知らず抜いたらめちゃめちゃお金かかりそうで余計嫌です。なにもかも嫌です。わたしは一体どうしたらよいのでしょう。虫歯に関してはわたしの不徳の致すところもありますが、親知らずの生え方に関してはわたしは被害者です。誰も斜めとか横に生えてくれなんて願うわけありません。せめてすんなり抜けそうなお前であってほしかった。わたしはそんなことを思いながら今日も鏡の前で口内を観察します。歯医者に通い終わる日がいつになるのか、途方に暮れながら。。。