中学校不登校時代①
〜すべてのはじまり〜
小学校3年生、10歳にして獣医師を志した僕は教育熱心な母親の勧めで中学受験に挑戦することに。
なんやかんやで地元の国立中学に入学。
中学生2年までは友達とバンド気取ったり、彼女と花火大会に行ったり青春をエンジョイ。
学業も県内偏差値ランキングNO.1の公立高校を目指し、内申点は悪いものの日々切磋琢磨していた。
中学3年の秋それは突如として訪れた。
Nintendoのwii用ソフト「街へ行こうよ どうぶつの森」の発売である。
e +からのどう森ファンである僕は
①成績がそこまで悪くないこと
②塾には必ず行く
2点を親に提示し、学校をサボってどう森をプレイする許可を乞う。
一般的な親ならありえないだろうが、我が偉大なる母君は渋々これを承認する。この時はマ◯コデラックス似の母親が一瞬矢田亜希子に見えた。この親をしてこの子あり第一の踏み外しポイント
皆さんはお分かりだろうが、結果はお察しのとおり。
週1回のサボりは週2回に、気付けば週休7日制になっていた。※塾はしっかりと通っていた。
サボりの恩恵はゲーム発売1週間でサカナ、ムシはコンプリート、金の道具フル装備、有り余るゲーム内通貨である。
タイムテーブルだけを見ると典型的な引きこもりであるが、自室ではなく基本的にリビングで生活していたので親や妹とも毎日会話していたし、土日には家族でお出かけするアクティブな引きこもりであった。
刻々と近づく高校受験に目もくれず気づけば12月末になっていた。
同級生は追い込みを始めている時期である。
この頃から僕の状態を見かねた担任の先生が時折夕方ごろに家に訪ねてくるようになった。
(定時で帰れなくして申し訳ありません。Y先生)
あいにく僕は担任と会話するほど暇ではなかったので基本的には母親が対応し、僕は自室に逃げ込んでいた。
しかし、毎回そんな感じではどうにもならないと判断した先生は僕を交えて話し合いを強行してきたのだ。