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【読書記録】NewsPicks編集部『AIエージェント あなたのタスクをすべてこなす』

こんにちは。Turtleです。
NewsPicks編集部『AIエージェント あなたのタスクをすべてこなす』を読了しましたので、記録として残します。

1. はじめに


以下、紹介する書籍の基本情報・紹介文や、読んだきっかけと感想を記載しています。

1-1. 書籍情報


  • タイトル:AIエージェント あなたのタスクをすべてこなす

  • 著者:NewsPicks編集部

  • 出版社:ニューズピックス

  • 発売日:2024/09/30

  • 本のページ:146ページ

1-2. 紹介文


仕事は全部、AIにおまかせ。チャットでおしゃべりする時代は過ぎ去ろうとしている。あなたのためにタスクをこなす「AIエージェント」の時代がやってきた。SaaSをはじめとするソフトウェア業界をも激変させる、AIの最新潮流をお届けする。ぜひご自身の仕事での転用範囲を探ってほしい。

Amazon.co.jp より引用

1-3. 読んだきっかけ


時間があるときに、Kindle unlimitedに条件を絞って本を探し、気になる本をライブラリに入れることがあるのですが、 その中でたまたまこの本に出会いました。
個人的にAI関連の情報は追うようにしていますが、事例とともにまとまった形で読む機会はあまり無かったので、読んでみることにしました。

1-4. 感想


本書のタイトルにもなっている「AIエージェント」の概要を、具体的な事例をもって理解することができます。

難しい技術的な内容に踏み込むことはなく、どんな方でも躓くことなくスラスラと読み進めることができると思います。
バズワードとなっている「AI」がビジネスにどう入り込んできているのか、その概要を掴むのにぴったりな書籍となっています。

Kindle unlimitedに入っている方は、無料で読むことができますので、ぜひ一読してみてください。

2. 学びメモ


以下、本書での学びを3つピックアップしてメモ書きとして残しています。
その他にも数多く学べることがありましたので、気になった方はぜひお手にとってみてください。

2-1. アクセンチュアが目指す「AIバディ」との協働


アクセンチュアは「社員全員にAIバディをつける」という目標を掲げている。これまで若手社員が担当していた以下のような仕事は、すべてAIバディが行なうようになることを目指している。

  • プレゼン資料・レポート作成

  • 有識者に意見を求める

  • インターネットで調べる

  • 社内システムにアクセス

  • 会議に出席し議事録を作成

日本のコンサルタント全員が「プレゼンテーション自動作成ツール」を使っており、アクセンチュア日本法人執行役員の保科学世さん(AIセンター長)曰く、「すでにプレゼン資料の作成スピードが従来の半分になっている」という。

本書では実際の画面とともに資料が生成される過程を把握することができるが、社内のデザインツールに則った形式でスライドにまとめてくれたり、一般の知識をまとめたスライドだけでなく、アクセンチュア社内に蓄積されたデータを基にしたスライドの作成も可能で、かなり使い勝手は良さそうだ。

アクセンチュアはこうした自社のAIツールをサービス化し、「SaaS企業」になることも目論んでいる。

2-2. 今最もアツい分野である「AIエージェント」


今年7月にブルームバーグが報じた、OpenAIが内部で設定したAIの進化の「5ステージ」は以下の通りである。

  • レベル1:Chatbot(チャットボット)
    自然な会話能力を持つ

  • レベル2:Reasoner(推論者)
    幅広いトピックにおいて人間レベルの問題解決能力を持つ

  • レベル3:Agent(エージェント)
    単独で、あるいは曖昧な指示によって行動できるAIシステム

  • レベル4:Innovator(イノベーター)
    新しいアイデアの発明を支援し、人間の知識に貢献できるAI

  • レベル5:Organization(組織)
    組織のすべての仕事を独立して行なうことができるAI

GPT-4であっても、レベル1のChatbot(チャットボット)を超えるか超えないかのレベルであるという。OpenAIをはじめとする多くの企業が、レベル2のReasoner(推論者)さらにはレベル3のAgent(エージェント)を目指している。

AIエージェントの定義は定まっておらず、発言者の数だけ説明があるが、「自分の代理(エージェント)となって、自律的に判断し、行動も起こすAI」というのが最大公約数となる。
すでに世には「AIエージェント」を名乗るスタートアップは数多く登場しており、Prosusのレポートでは、対象となる94社を分析している。

本書ではNewsPicks編集部が独断と偏見で選んだ「注目の7社」が紹介されているので、一読を推奨する。

2-3. 電話AIを提供する日本の新星「IVRy」


2019年創業のIVRy(アイブリー)は、ホテルや飲食店に「AI電話番」を提供しており、導入社数はすでに一万社を超えている。

誰もが知っているであろう大手ラーメンチェーン「一蘭」には、毎月約一万件の問い合わせ電話がかかってくるが、アイブリーの電話AIを導入することで、半分はAIでさばけるようになったという。

アイブリーは、一つ一つの店のオリジナル「AI店員」を瞬時に作ることができる新機能を準備している。
日々蓄積される通話記録からよく聞かれるQ&Aを自動的に抽出し、AIに学習させることで、専属のAI店員が出来上がるという。

3. おわりに


本記事では、NewsPicks編集部『AIエージェント あなたのタスクをすべてこなす』を読んだ記録をまとめました。
AI関連の情報は継続してキャッチアップし、使いこなしていきたいと思います。

人間とソフトウェアの関係性を大きく変えるだけに、AIエージェントがビジネスをどう変えるのかはまだ見極めが必要だ。
とはいえこの波に乗りたいなら、SaaSのプレイヤーも、ユーザーも、いち早く飛び込んで使いこなしてみることが重要だろう。

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